第14話 帰厩
「グロリア......お前やっぱ太ったな」
出発前456kg
帰厩時499kg
まぁ輸送するときにどうせ痩せるだろうから大丈夫だがこいつなに食ってやがったんだよ。
「とりあえずサウジカップデーの24日に向けて12日に出発したいからそれまでに絞って体調も万全で、それとこいつは血統的にも輸送時にめちゃ痩せそうだしなるべく15kgくらい太らせて出発させるぞ」
グロリアは今年の初戦をサウジアラビアで行われる「ネオムターフカップ」というGⅠのレース二出走する、その後は結果によらずドバイターフに出走する。
「そういえば他の日本馬誰が出走するんだろうか.....なんか嫌な予感するが頑張るか」
3週間後、俺はグロリアを送り出し、JRAのサイトをみていた。
「ヴァヴェガ、スターライトビートはレッドシーターフハンデキャップ(GⅡ)、去年の秋華賞の覇者のアマルフィはグロリアとともにネオムターフに出走か。」
アマルフィ...こいつは本当に何もかもがわからない馬だ
条件戦7戦目でようやくOPクラスになり秋華賞トライアルである紫苑Sを逃げ粘りハナ差で一着、そして本番秋華賞は前半57.7で逃げ直線に入って一度はペースが落ちたがラスト100Mで急に加速しまたしてもハナ差でGⅠ初戴冠。年末の香港国際競走香港カップで2番人気に押されたがいつものような末脚がなく12頭立ての8着に沈んでしまい年末の日経新春杯(GⅡ)でも1番人気を見事裏切り直線に立つなり一気に急減速で鞍上を振り落としビリで入線。
しかし実力は本物だ、適距離の2000前後での対戦なので3番目に怖い馬だろう。
そして2番目に怖い馬がドバイ所属の「テイクイットイージー」号である、この馬は元々コーフィルドクラブ所属だったが金銭トレードでUAEに金銭トレードされたことでも有名になった馬である。
この馬は母父にシンボリルドルフを持つ馬で主なGⅠ勝鞍が香港カップのみの馬である、しかしそれ以外でも凱旋門賞2着やBCターフ3着の実績のある馬で鞍上もCルメイラということもあって1位2位を争うほど危険視している馬だ。
そして一番の恐怖がグロリアドーロだ
そう
もう一度言おう「グロリアドーロ」だ。
こいつは気性あらいしい言うこと聞かないし力が発揮できれ今述べた通りそれを邪魔する要素が多すぎる。
しかし実力は本物で本気を出してくれればGⅠなど1つや2つ勝ってくれる馬だ。
「頑張ってくれよ、グロリア」
そう言うと俺も飛行機にのりサウジアラビアへと向かった。
ネオムターフカップ(GⅡ)まであと2週間




