第11話 第172回天皇賞(秋)
第172回天皇賞・秋 府中 芝2000M 晴 良
1 ラフィアンドーロ 祭田極方
2 ドゥードゥードゥナ A.シュタルク
3 ハプナビーチ H.マスケ
4 フロリダカレッジ 山本幹太
5 セルティックスケルトン C.ルメイラ
6 ドンマイ 矢野裕太
7 ファイナルハロン 田所裕二
8 エキノコックス 田中介
9 ラストソング Y.タリル
10 ヴァヴェガ 武勇
11 フロントランナー 岸田明星
12 サンライズジャパン 合田かのん
13 グロリアドーロ 近藤流星
14 ピールオーライ K.レーン
15 バックドラフト O.テリエ
「伝統と栄光の縦を継ぐものはどの馬か、第172回秋の天皇賞まもなくファンファーレです!」
締め切り時のオッズは一番人気がセルティックスケルトン2.3倍で2番人気がヴァヴェガで2.4倍の混戦模様、ドゥードゥーは3.5倍でバックドラフトは12.4倍でグロリアは78.6倍の低評価だ。
ファンファーレが鳴りゲート入りが始まる。
「お前なら覆せるさ、こんなもん」
近藤はそう言うとグロリアの頭を撫でゆっくりとゲートの中へ入っていった。
「最後にドゥードゥードゥナが入って、栄光へ向かって今スタート!各馬バラっとしたスタート、外国馬2頭きれいに出ていきました、予想通り先頭に行くのはドゥードゥードゥナ先頭に立って大きくリードを広げていきます!2番手大きく離れてラフィアンドーロその外にはドンマイ、後ろ三頭固まってファイナルハロン内にフロントランナー最外に外国馬セルティックスケルトン今日はやや前目。」
あらかた予想通りの展開、ドゥードゥードゥナが大きく後続を引き離して先頭、セルティックは前から6.7頭目につけてヴァヴェガは後方から2頭目でグロリアは中団前から8頭目で内を通っている。
「まだ、まだいかない、行くなよぉ〜グロリア。ここでいったらまずいぞ〜」
近藤は必死に行きたがるグロリアを抑えて8頭目をキープ、すると向正面で1頭まくっていった。
ヒュンヒュンヒュンと鋭い風を切り裂く音が来たと思うとついにしびれを切らしてバックドラフトが前に向かっている、それにつられて後続も前に向かっている。
「おい嘘だろ、グロリア、止まって!大丈夫だから.....まずいぞ」
グロリアはみんなとともに一気に先頭へと向かっていった、しかしセルティックとヴァヴェガは依然として外目を通って位置をキープできている。
「先頭はドゥードゥードゥナ快調にぐんぐん飛ばして3コーナーカーブ、2番手ジリジリと差が詰まってフロントランナーとバックドラフト!!」
先頭のドゥードゥードゥナはあれだけ飛ばしたはずなのにまだ余裕そうな表情、しかしバックドラフトやグロリアは苦しそうな表情をしている、グロリアに関しては変顔をしているだけ...で合っていてほしい。
しかし妙に気になる...1000M通過タイムは57.6秒だが大欅を超えてタイムはかなりゆっくりになっている。
「もしかして!!グロリアいくな!!コレは罠だ!!!!」
競馬にかかわらずレースでは先頭をとんでもないペースで飛ばすものについていくと自分もスタミナを切らし沈んでいくという先入観がある、それをあいつはうまく利用したのだろう。
最初は快調に飛ばすがゆっくりと気づかれないようにペースを落とし息を入れて温存する、そして直線で一気に二の足爆発...という三段だ。
「先頭ドゥードゥードゥナで4コーナーカーブ!外からはやってきたセルティックスケルトンとヴァヴェガが併せ馬でやってきた!しかし先頭はドゥードゥードゥナなんとなんと突き放す!セルティックスも懸命に追って後400M!!」
グロリアは依然として後方、もう足は残っていないだろう......
「ヴァヴェガがやってきた!ヴァヴェガなんとッ外から一気に追い込んでくる!間を割ってきたきたセルティックスケルトンもう一度やってきた!前三頭固まった!!」
近藤はグロリアを外に切り返して一気にムチを振るう、一発!二発!!三発!!!
するとグロリアがなんと動いたのである、キレはなくてもものすごい根性で一気に4番手まで浮上する。
「もういっとうグロリアドーロも来た!しかし先頭は前四頭!ドゥナは沈むぞ!ドゥナが沈む!そしてかわってセルティック先頭!バックドラフトは後方に沈んだ!外からグロリア飛んできた!グロリアドーロがなんと交わして!先頭!!!!ヴァヴェガももういちど一気に追い込んでくる!」
奇跡
グロリアが先頭、しかしここは勝てる試合ではない。それは河田が一番理解していた、なぜなら。
「もういちど盛り返してくる!ドゥードゥードゥナとヴァヴェガだ!!!」
ドゥードゥーは脚をためていた、息を入れて直線一度は沈みかけたが驚異的な根性と回転力でもう一度舞い戻ってきたのだ。
「グロリアを抜き去って後100Mヴァヴェガ!ドゥナ!ヴァヴェガ!しかしヴァヴェガ!ヴァヴェガ!ヴァヴェガだ!王者の座は譲らない!!!!!!!二着ドゥードゥードゥナ!そして三着に滑り込んだグロリアドーロ!!!!!!」
結果は惜しくも三着、改めて最強たちの差を実感させれられた。




