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勇者の凱旋  作者: おいしいおにく
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第一王子から婚約の打診が正式に家に届いたのは、それから3日後のことであった。

国をまたいで、更に王族との婚姻になるため、色々な調整で婚約が整うのはだいたい半年後と見られていた。


卒業記念パーティーには、彼から贈られたドレスを纏い、彼の色を纏い、彼のエスコートでとても幸せで楽しいひと時を過ごしたものだ。


ところが、卒業から1ヶ月後のことである。

魔王が復活したとの報せが国中を走る。

その神託を受けたのは16歳の平民の少女、ディアである。

ディアはピンク色の髪にピンク色の瞳を持った、小動物のように可愛くて守ってあげたくなるような少女である。神殿に確認を取った王は、即座にディアを聖女として王宮で保護することに決めたのであった。

王宮には見目麗しい第一王子のシュナイデルと第二王子のフェリクスが居り、その側近たちも揃ってディアを歓迎したため、彼らの婚約者たちは彼女のことを良く思っていなかった。

そして、ディアの態度は日に日に増長してゆき、王子ふたりと側近たちをまるで取り巻きのように連れ歩いてはところ構わずいちゃついていて、とても見ていられるものでは無かった。

が、聖女に協力してもらわないと国が滅びるため、誰も何も言えずにその状態を見逃していたのである。


魔王が復活した報せを受けて、セルジュは婚約が整う前に自国へと帰って行った。聖女の神託次第では、自国からも軍や兵糧を支援したり、勇者が現れる可能性もあるためだ。


別れ際、落ち着いたら必ず迎えに来るから待っていてくれ、と固く抱擁を交わし、名残惜しみながらの帰国であった。


リュシーが信託によって勇者一行に選ばれたのは、それからたった3日後のことであった。

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