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2115年に生きる者たち  作者: 斗毛利大
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第6話 確実なこと

第6話 確実なこと


(渋):かなりいいぞ、ゾンビに喋らせる事が

出来るというのを証明した。

(進ゾ):お、俺。……ゾンビ?

(渋):すごい。ゾンビまで喋ったぞ。ゾンビが

ゾンビって。

(進ゾ):何か……付いてる……取って。

(渋):おお。まずいな、取れって、……これ

無視したら実験が終わるかもな。牢からは

出さないが、枷くらいは外してやろう。

カチャカチャカチャカチャ。

(進ゾ):取れた…取れた。オマエ、パパ?

(渋):凄い、そ、そうだ。俺が君のパパだ。

(進ゾ):パパ!……パパ!

(渋):おお。いいよ。

(進ゾ2):アレ?オレ?ドレ?

(渋):こっちも喋ったぞ。遂に俺の研究に

ゴールが見えてきた!か、勝ったぞ!

これで真田少年に勝てるぞ!

(ナ):再び貴哉らへと場面は変わる。貴哉が

合流してから3週間経ち、貴哉の見た目にも

完璧に慣れてきた彩華ら。誰も貴哉の事を

不思議がることが無くなった。

(ゾ)ウォー!グォー!

(貴):おりゃ!とりゃ!……ふぅ。

(戸):なあ、貴哉くん。

(貴):どうしました?

(戸):そんなに戦ってて疲れないの?休憩とかしてないし。

(貴):ああ、そういえばこの姿になってから

一度も休憩とかしてないですね。疲れない

みたいで。

(戸):ああ、そう。なら、良いよ。ただ、

急に倒れたりされると困るからな。

(貴):はは。大丈夫ですよ。

(ね)(の):お疲れ様です!先輩!

(貴):おう。

(ね)(の):(ふふ。かっこいい。)

(彩):(全く、いちゃつくのは皆んなの見えない

所でして欲しい。)

(愛):(あの双子ちゃん、たかちゃんのこと

好きなのかな?まあ、可愛いし、たかちゃんもまんざらじゃなそうだし。)

(紗):ねねさんののさんだけずるいです!

たか兄を私も癒したいです!

(貴):さ、紗季。落ち着けって。

(ね):妹だからって自由にはさせませんよ!

(の):愛奈さんが来ないだけどうにかなってるわね。

(愛):呼んだ?

(ね)(の):うわっ!

(の):別に呼んでません。

(愛):そう。愛奈って聞こえた気がしたけど

気のせいか。

(貴):ちょっと待って、まなお姉ちゃん!

助けて!いっぱいくっついてるんだよ!

(愛):そうね。ほら!離れなさい。

あんまりくっ付いてるとたかちゃんが

あなた達を癒してる事になるよ。

(ね)(の)(紗):はーい。(最初から癒して

もらってるし。)


(戸):よし、今日はここで休もう!

(彩):はぁ〜。やっと休める。

(ね):あら?彩華先輩、もう疲れたんですか?

(彩):そうね。疲れた先輩を気遣うのが後輩

でしょ?

(ね):そ、そうですね……。(うぅ〜。怖!)

(の):ねね!こっち手伝って!

(ね):はーい。先輩、すみません。呼ばれ

ました。

(彩):どうぞ、行ってきて。

(ね):失礼します。

(戸):よし、こんなもんだろう。これで

休憩できるな。

(愛):さきちゃん、ここにしようか。

(紗):うーん。

(愛):どうしたの?

(紗):たか兄のとこが良い。

(愛):そう思うのも仕方ないけど、

たかちゃんは1人が良いって。

(紗):で、でも!

(愛):分かった。直接聞いてみようか。

(紗):うん!


(紗):たか兄!一緒に寝ようよ!

(貴):ん?……あ、紗季か。ごめんね。

たか兄ね、寝ないんだよ。

(紗):え?

(貴):ほら、俺こうなってるじゃん?

(紗):うん。

(貴):それで、寝れなくなったんだよね。

全然眠たくないんだよね。

(紗):え〜!たか兄だけずるい!

(愛):ずるい〜。じゃなくて、仕方ないんだよ。

(紗):うーん。わかった。おやすみたか兄。

(愛):おやすみ、たかちゃん。

(貴):おお。おやすみ。


(彩):貴哉くん、少し話があるんだけど。

良いかな?

(貴):え?あ、ああ。いいよ。(え?急に何?

彩華さんが俺に話だって?一体なんだ?)

(彩):じゃあ、こっちにきて。

(貴):わ、分かった。

(ね):(ん?何してるんだろう。貴哉先輩が

彩華先輩と2人きりでどっかに行ってる。

怪しい。)


(彩):あのさ、この前行った研究所みたいな

所覚えてる?

(貴):ああ。覚えてるよ。(なんだ、そんな

事か。)

(彩):そ、そこでね。何もないって言ったんだけど、実はね、あったの。

(貴):え?なんで言わなかったの?食べ物とか

だったら皆んなに怒られるよ?

(彩):そうじゃないんだよね。

(貴):あ、そうなのか。どんなの?

(彩):それが、これなんだよね。

(貴):………、これって……。

(彩):ゾンビと貴哉くんに関する資料。

(貴):あ、そうなんだ。読んでいい?

(彩):良いよ、その為に呼んだから。

(貴):さてなんて書いてあるのやら。

(……。そ、そうかそういう事か。急に様々な

事に関して納得がいった。)俺って、渋野木

教授に利用されていたのか。

(彩):貴哉くんって時々ゾンビを食べてた

よね。

(貴):え、い、いや、そんな……。

(彩):隠さなくても良いよ。知ってるから。

(貴):え、そうなの?

(彩):ええ。見たことある。かなり驚いたけど

これを見て納得がいったの。あと、私ホラー

には慣れてるから大丈夫。

(貴):そ、そうか。まあ、他にもあるんだけど

聞いてくれる?

(彩):別に良いよ。

(貴):ゾンビと同じことばっかだけどね。

(彩):だってゾンビのハーフみたいな感じ

だしね。

(貴):ふっ。たしかに。まずは、飯がいらない

ところかな。

(彩):ああ。でもさ、皆と居るときは食べてるよね?

(貴):まあ、食べても良いんだけど、あんまり

味しないし、食べなくても平気なんだよ。

皆の前では怪しまれないように食べてる

だけ。

(彩):へぇ。そうなんだ。そういえば

食べる量、前より少ないよね。

(貴):そう。あんまり食べると勿体無い

からね。それから、痛みがなくなった事

かな。

(彩):え、そうなの?……そういえばあの時

痛いとか言ってなかった。

(貴):あの時って?

(彩):この前ねねちゃんを庇った時。

(貴):ああ。あれか。

(彩):本当に痛くなかったんだね。

(貴):ああ。傷は残るけどそのうち治る。

(彩):そうなの。

(貴):まあ、治るスピードは普通くらいかな。

(彩):ヘぇ。じゃあ、骨折とかの大きい傷は?

(貴):骨折の時は寝ればある程度くっ付く。

(彩):速っ!

(貴):腕とか足とかがとれた時、ものが有れば

その場でくっ付く。

(彩):え?その場って……。

(貴):切り傷程度までは高速で治る。

(彩):ええええ!凄すぎ!

(貴):まあ、切り傷まで治ったらそっからは

人間と同じになるよ。

(彩):なんか変だね。切り傷は速く治らない

のに骨折とかとれたりしたら速攻でくっ付く

なんてね。

(貴):まあ、確かに。

(彩):他には?

(貴):ん〜。身体能力の急速な向上とか、

強力な力とか、視覚・聴覚・嗅覚の進化

とか?

(彩):ゾンビというかスーパーヒーローに

近いね。

(貴):そんな大層なもんじゃ無いよ。

(彩):そう?私は凄いと思うけど。

(貴):あ、ありがとう。(ふぃ〜。恥ずい。

というか俺普通に喋ってね?彩華さんて、

俺の事どう思ってんのかな。やっぱ眼中に

無いよな。)

(彩):ねぇ、別の事聞いて良い?

(貴):別の事って?(え?急になんの話?怖いな。俺なんか彩華さんに悪い事したかな?)

(彩):この前、ねねちゃんと2人きりになった

時の事。

(貴):あ、ああ。そ、それか。(ぎくっ!

ま、まずいな。ねねと何してたかなんて

言えねぇ。ねねにも口止めされてるし。)

(彩):焦り過ぎよ!も、もう分かったわ。

(貴):え?(や、やばい。今の俺のリアクション

でバレたのか?ねねに怒られる!)

(彩):あのさ、もう分かってるから、私も

したい。ねねちゃんと貴哉くんがやってた事。

(貴):え、え、え、え?ちょっ、ちょっと

待てって。(やばいってなんだよこの展開、

本気でバレたらねねに怒られる。)

(彩):もう、慌てないで。(恥ずかしい、私何

言ってるんだろう。)

(貴):ごめん。この事、ねねには言わないで

くれない?言うと怒られるから。

(彩):もちろん。私も言えないし。

(ナ):この後何があったんでしょうかね。

無論、ねねと貴哉の時も分からなかったので

今回も分かりませんね。気になる……。

ん、ん!(咳払い)ということで、貴哉の

能力が少しばかり紹介され、何となく読めてきた。ゾンビに対しまだ何かがある渋野木。

次回、2115年に生きる者たち。第7話、

迫間谷という男。


第6話 完

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