迷宮探索1
新連載
「まるで小説のような人生を歩みたくて〜うさぎとモフモフパラダイスをするので、自分を追放した祖国に呼ばれても、もう戻れない...」
よろしくお願い申し上げます。
ようやく、ナルシス王国に集いし猛者達も、ナルシス王国兵も職業レベルが90を越した。
ついに、プリーモ率いる勇者パーティが新魔王の作ったダンジョンへと向かう日がやってきたのだ。
「みんなよく頑張ってくれた! いざ出陣だ!」
『おー』
みんなこの瞬間を待ち侘びていた。
ユウトは総勢四千を超える人数で出撃する。
花畑王国領には無数の烏が飛んでいる。
恐らくは、新魔王の目であろう。
偵察もしっかりやってるあたり抜け目がない。
「なんじゃこりゃ〜」
「welcome to 魔王ズダンジョンへようこそ」
何故か放送が流れて来た。
どうやら、新魔王はお茶目な奴らしい。
「自信満々という訳か! ならば見事踏破してやるわ!! 全軍私の指示に従え! 三勤交代でいくぞ!」
三勤交代とは、休む班、攻略班、予備班を入れ替えて常に攻略を繰り返す作戦だ。
どうせ迷路なのだから、地図作成しないといけないだろうから...
・一階
そこは、監獄を思わせる造りであった。
慎重に進む。鉄格子の部屋が並ぶ。
しかし、鉄格子の中には魔物がいた。
どうやら、鉄格子をこじ開けながら、先へ進む道を見つけないといけないらしい。
なぜなら、鉄格子に護られた檻以外に道がないからだ。
「戦士! 一箇所ずつ斬って調べて行こう」
一番手前の檻を切り飛ばして、中に居る
魔物と対峙した。
どうやら、そんなに強くないらしく、簡単に倒せた。
ユウトは成る程と、したり顔である。
ユウトは複数捜索に危険性を感じた為に、
念には念を入れる。
更に床を叩きながら進ませた。
プリーモはそんな消極的なユウトを笑う。
「父様! いくらなんでも、消極的過ぎます」
そう言ったプリーモの掴んだ壁が、ガコッと鳴り、壁に沈む。
すると、プリーモの床がパコッと開き、罠が作動した。
「うわ〜」
ユウトは何とか、糸をプリーモに投げつけて掴み、引き上げる。
「いいか! プリーモ! 迂闊な事するな! 恐らく、迷路とトラップがこのダンジョンの特徴の筈だ」
プリーモは肝を冷やしていた。
罠の下には剣山が敷き詰められていたからだ。
ユウトは皆に命令して、少数精鋭で一つ目の檻の先を進む...
時たまくる、巡回の魔物を難なく倒して、罠をすり抜けながら進んだ。
幾度となく行き止まりを経験しながら...
そしてとうとう判断がついた。
どうやらこの道は次のエリアへの道が無いという事に...
勇者パーティは次の檻を壊して、次のルートに進む...
〜〜魔王side
「ご報告申し上げます。侵入者四千名に死傷者なしとの報告です」
その報告を受けた新魔王ゲヘナロードは考える。
果たしてどれが正しい選択なのかを...
そして決断を下した。
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