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うさぎは素晴らしい

今日も仕事に出かけられる皆様も、休みを満喫していらっしゃる皆様もお疲れ様です。


本日の私の小説が皆様の安らぎのひと時になりますように祈りをこめて   byガーネット


 私の名前はユウト!

ナルシス王国で王様をしている。


 代々王様をやっていた家系ではなく、

私が興した国である。


 私は先代魔王討伐時に転職して、吟遊詩人となり、魔王討伐における貴重な生き残りの一人である。


 何の因果かわからないが、私の長男プリーモが、新たな勇者になってしまった。


 私は再び、仕込み刀入りハープを手にして、勇者プリーモと共に、

今代魔王討伐に参加する所存である。


 何より心強いのは、前回の魔王討伐で同じく生き残った親友ユリウスの存在であろう。


 百人以上の嫁と百人以上の子供を抱えていたが、共に戦ってくれるのだ。


 こんなに嬉しい事はない。


 現在、勇者プリーモの勇者装備を全て揃え終わり、聖王国から魔法王国へと戻ってきた。


 ユウトは現在、真剣な眼差しで、とある建物の地下で応援していた。


 クラブじゃないのかって? 違うのだよ! 魔法王国で新たに出来たカジノにいるのだ。


 また遊びですかと思うだろ? 違うのだよ! 勇者以外の装備品や特殊アイテムを求めてやってきた。


 現在うさぎレースなるものが流行っているらしく、自分のうさぎをレースに出して、勝ってもコインが! 賭けて当てても、コインを貰える。


 バニラとジジを参加させて、コインを増やそうとしていた。


 うさぎレースは途中に障害物があったり、バナナなどのオヤツがあり、なかなかゴールに辿り着けないレースである。

種類も様々だ。


 しかし、バニラとジジなら問題ない!

ロックスターレベルMAXで召喚した逸材であるし、何より喋れるのだから、指示がだせる。負ける要素が感じられなかった。


 レースがスタートした。


「いけ〜ジジとバニラ!」


 すると、ジジとバニラだけでなく全てのうさぎがバナナに食らいついていた。


 そう! うさぎの大好物はバナナである。

うさぎ達は目の色を変えて食べまくっている。


「バニラ、ジジ!! 何レースも出すからさっさとゴールしろ〜」


 ジジとバニラはふとそんな話を思い出して、走り出すが、次はエン麦ゾーンである。


 うさぎはエン麦にも目がないらしい。

ジジとバニラは再び食べ出してしまう。


 何だこのヤキモキするレースは!! 誰が考えたんだよ!! 


 ユウトは世界の中心でヤキモキを叫びたくなった。


 何とかジジ、バニラで一位と二位を取れたのだが、僅か二十mに五分はかかっていた。


 それどころか、棄権扱いのうさぎが続出した。


「あーくそ〜俺はゴールゼロに賭けてたのになぁ〜」


 前の席からそんな声が聞こえる。

どうやらそういう賭け方もありのようだ。

それはレースとしてどうなんだ? 


「次のレースは芝生三十m、障害物レースになります」


 どうやら次のレースが始まるらしい。

一位賞品のコイン五百枚と一位、二位的中で得られたコイン五百枚の計千枚のコインをまた、ユウトはジジとバニラの勝利に全部賭ける。


 次のレースは強敵がいるらしい。

一番人気のうーたんは、レース十連覇中らしい。


 さぁてお手並み拝見といくか! 


 レースがスタートしたと同時にうーたんは、ダッシュをかました。

負けるな! ジジとバニラ! 


 しかし、うーたんは壁に激突して止まってしまう。


 ジジとバニラには羽がある!! 障害物も意味がない。 うーたんはその後、負けじと迫って来たが、やはりジジ、バニラの一位二位フィニッシュで幕を閉じた。


 コインが一万を超えるが、まだまだやめなかった。


 ジジとバニラはその後、実に二十レース連続で一位、二位フィニッシュを成し遂げたのであった。レース毎に全コインを二匹の勝ちにベットしていた為にコインが数えきれなくなった。


「ジジ、バニラよくやった!」


『イエス マイロード』


 ユウトは景品コーナーへと向かう。

ユウトは景品の効果を確認する。


 女王様の鞭ーー叩かれると快感を得られる。いらねーわ!!


 白い粉ーー吸うとテンションが上がる。だだのやばい薬じゃねーか!! いらんわ!


 聖女の聖水ーー効果なし。 ないんかーい!! 


 毒針ーー敵を毒状態にする。これは一、二本欲しい。


 ユーカリの葉ーーただの毒草。 使い道ねーよ!!


 よっちゃんの酒ーー密造酒。美味しいが危険!! じゃあいらねーよ!! てかよっちゃんって誰だよ!!


 ツッコミどころが多すぎる!! 癖の強い景品が並ぶ中、目に止まる景品がある。


 幻の卵ーー戦闘時パーティの催眠防止。


 与作の剣ーー攻撃力二倍。


 堕天使の首飾りーー職業をサブ職三まで装備可能。じっ!! じっちゃんの形見だ!! 


 

「幻の卵は九十個、与作の剣は二百本、堕天使の首飾り一個に毒針二本ください」


 景品コーナーの女性はびっくりしていたが、私が二十億枚はあるコインを目にして、

イソイソと計算し出した。


「えー幻の卵は一個一万コインで九十個なので九十万コイン、与作の剣は一つ二百万コインなので二百本で四億コイン、堕天使の首飾りは一つで百万コイン、毒針は一本千コインで二本で二千コインの計四億百九十万二千コインになります」


 余裕で足りた。まぁ余ったら、貯めておけるらしいから、必要になればまた来ようと思う。


 私はプリーモに呟いた。


「嫁へのお土産に、女王様の鞭はいるか?」


「いらねーよ!!」


 プリーモもいらないらしい。


 ユウト達は特大の荷物を持ち、カジノから出たのであった。


 さぁ土産はバッチリである。

いざナルシス王国へ帰ろう!! 


 やっと勇者パーティは準備を万端にして、魔王討伐作戦に集中できるのであった。

 


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