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ハニー達からの制裁



沢山のブックマーク登録や評価やご視聴ありがとうございます。励みになります。


 ユウトは寂しげな足取りで隣の国サマーソルト王国へ入って行った。これからどうしようか...


 魔王倒した今明確な目標がなくなってしまった。

自分はただの無職の迷える吟遊詩人だ


 転職おばば様にも言われたが、道場を開くという観点から見たら、吟遊詩人など捨て職である。


 自分は魔王戦にこそ必要だと感じて極めたが、

バフやデバフの有用性は、

ある程度強い相手と戦うパーティにしか理解されず、必ずしも必要という訳ではない。


 ぶっちゃけいなくてもモンスターは倒せる。

だから人気がない。

よって吟遊詩人の道場など開いても、

門下生など集まるはずもない。

では拳闘士は? あんな変な髪型二度とごめんである


 では他の職業ならどうかと言われると困る。

なぜなら、勇者パーティのメンバーに合わせて様々な職業に就いてきたが、

道場を開けるくらい極めた訳ではなかった。


 いわゆる器用貧乏ってやつだ。

お先真っ暗である。 


 冷めたパンを食べながら熟考するものの、

これと言った明快な案が浮かんでこない。

暗澹たる気持ちだ。


 こんな悲しい気持ちの時は音楽だ

ユウトは広場で目を閉じてハープを無心で弾く。

力強くも悲しいメロディがあたりを包みこむ。


 そんな中、団体の女性がこちらに向かって来た。

ユウトは無心で目を閉じながらハープを弾いているからわからない。


 演奏が終わりユウトは目を開けた。

お〜我がハニー達ではないか!

迎えに来てくれたというのだろうか...


「ハニー達みんなに逢いたグハ...」


 ユウトは平手打ちを喰らう

ん〜? 意味が分からないユウト


「魔王討伐して爵位や報酬がたんまりだから期待してたのに追放ってどういうことよ」


「ミイナすまない! 俺も想定してゲハ...」


 ユウトは別の女性からサマーソルトをくらう

見事な回し蹴りだ! それなら天下とれるぜ! 

冗談言ってる場合じゃなくこれはヤバい


「更にはこの女性の数は何なのよ? 

どんだけ言いよってたのよ! 貧乏平民の分際で」


「カイラすまない。君はサマーソルト国の出身だったね! それは危ないかなゴハ...」


「貴方どうやってこんな大人数の女性を食べさせる

気なのかしら? この甲斐性なし」


「ライラもうこうなってしまったらみんなで力を合わしてバフ...」


「貴方が好き放題女性に言いよって、こしらえたのに

私達のスネをかじるなんて、どういうつもりかしら」


「サニーこんなはずじゃなかったんだよ! 爵位や褒美は貰えると思ってたさ! それを持って皆を幸せにするつもりだったんだ信じてくれ」


「愛してるのは君だけだよ! 

そう言われたのに貴方は嘘をついてたんですね」


「あれ〜はね...誠にすみませんでした。

皆平等に愛しております」


 ユウトは見事な土下座を女性達にする。

しかしその後も美女達から殴られ蹴られ罵倒され、散々であった。

まぁこれも五年間自分が蒔いた種でもある。

潔く受け止めるしかない。


 できれば1人くらいこんな惨めな自分と共に歩みたい女性が残る事を期待しよう。

薄れゆく意識の中でそんな事を考えていた。



 夕暮れ時ハトに突かれ目が覚めたーーハニー達の姿はもうない。

更には身ぐるみを剥がれてしまい、全財産は無くなっていた。有るのは相棒のハープだけであるーーハニー達は誰一人こんな惨めな私と生きてくれないらしい。



 傷つき上手く歩けない。顔もあざだらけ

怪我が治るまで路地裏で、ひもじく家なき子をするしかない。


「チクショ〜元はと言えば全て祖国が悪い」


 ユウトは怒りが収まらなかった。

絶対に成りあがって見返してやるからな


 ユウトはこの時、第二の人生の目標が決まったーーどんな手を使っても金持ちになり、

誰よりも強くスターになり、成り上がる事である。


 しかし俺がこんな目に遭っているのだ

もしかして! 

勇者パーティは皆お払い箱で同じ目に?

ユウトは仲間達の力を思い出して不安を感じた。

魔王亡き平和の時代に過ぎた力は災いを呼ぶ。

自分のように酷い目に遭ってないと良いが...


 ユウトは皆が心配になり成り上がる前に、

勇者パーティのメンバーに会いに行く事を決意した。




更なるブックマーク登録及び評価お願いします。


何とぞよろしくお願い申し上げます。


短編小説も少し書いてます。楽しんで頂けると幸いです。

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