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ユウトはプリーモにリア充を説教しにいく?

外は寒いですね。

皆さんも風邪をひかないようにしてください。


 ユウトは魔法王国にやって来た。

もちろん、魔王討伐の会議の為だ。

断じて、クラブで踊り明かす為ではない!


 魔王王国といえば、余暇や楽しみで来る場所である。なのに、こんなに嬉しくない訪問は初めてである。


 ユウトはまず、プリーモの様子を見学しにいく。


 プリーモは、婚約したエメラルド王女と仲良く昼食をとっていた。


 プリーモはエメラルド王女の口についた米粒をハンカチで拭いてあげていた。


 普通は逆じゃないかね?

まぁいいか。

まるで、新婚さんいらっしゃい状態である。


 親馬鹿で申し訳ないが、俺にはよく出来た息子である。もしかしたら、これが勇者と呼ばれる職業の補正なのだろうか?


 元勇者アダムも、勇者の時は真面目だったからなぁ...


 我が子を見つめていたら、どうやら昼休みが終わったらしい。


 ついでに、授業参観をして見よう。

次の科目は魔法科らしい。

ーーはい! 言ってる事よくわかりません。


 だって私は魔法士を職業に持ってないからな! 魔法はなかなか職業適性のある人はいない為に、貴重な人材であるのだ。


 俺も使えたらなぁ〜

変な長ったらしい詠唱を加えてカッコ良く放つのだが...


「&」&@/-&」&¥&¥&7@/63/@:」


 ん? バグかな? 

何かよくわからない言葉を唱えたと思ったら、先生は、水魔法を繰り出していた。


 魔法とは、実に不可思議な存在である。

いやまてよ! ファーガソン君は魔法使う時は、詠唱してなかったぞ!! 


 あの教師なんか余計なカッコイイと思った自作の詠唱入れたな! 


 先生も恥ずかしい病にかかっているのがわかり、笑いが込み上げてくる。


 ダメだ! ここで笑ったら見つかってしまう。 


 ーーふぅ〜危なかったぜ〜

何とか持ち直した。プリーモは真面目に授業を聞いているようだ。安心した。


 十代といえば、難しい時期である。

反抗期と呼ばれる時期らしい。


 私は育ての親が、丸坊主の厳つい親父だったために、反抗出来なかった。


 いや、クラブで踊り明かしたり、合コンやナンパ三昧...色々やんちゃはしたかもしれない。


 恋人と逃避行する為に盗んだ馬車で走り出した二十の夜という過去を思い出した。


 酔った勢いだから許して欲しい。

更には、ちゃんと返したからな!!


 ん? 犯罪だって? グレてたのさ...

人生色々あるってものだ...




 授業が、終わった。

ユウトはこの後、会議がある。

一言プリーモに声をかける。


「プリーモよ!! さぁこちらに来るんだ」


 いきなり来た父ユウトに煩わしそうな顔をしながらも、プリーモはやって来た。


 お? 反抗期か? 

今こそ、十三歳リア充を説教だ! 


「父様いきなりなんですか? またクラブですか? 母様に言いつけますよ」


 待って欲しい。私は父親としての威厳を見せて来たつもりだ! 断じてダメ親父臭は出したつもりはない! 


「クラブか! はっはっは! まぁそれに近いとは言っておこう。世界中の王が集まるクラブだからな!」


「父様、他国の王まで、悪い遊びに付き合わせるつもりですか? アホなんですか?」


「違うわ!! 誰がアホじゃい! 世界会議だ!! 魔王が現れて被害が出たらしいから緊急会議なんだよ!! こんなに嬉しくない魔法王国入りもはじめてだわ」


 何故にプリーモは、そんなに疑わしい目で父を見るのだね? 実に心外である。


「とりあえず、勇者パーティの設立などは、数年先になる。プリーモは、とりあえず勉学と、後継を産む事だけを考えておけ」


「父様、真昼間からそんな夜の話をしないで下さい!」


 プリーモは恥ずかしそうに言い返すが、

大事な事である。前魔王討伐の時は皆、遺書を書いて魔王討伐に臨んでいた。


「人間は、いつ死ぬかはわからない。それが、魔王討伐に参加するなら尚更な!! 次期王としての役目でもあるし、後悔という意味でもな...」


 それだけ言い残すと、ユウトはプリーモに背を向けて学校を後にしたのだった。


 あ! 逆に説教されてしまったよ...


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