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ユウト手紙が届く

第四章は波乱の幕開けでしたね。

よろしくお願い申し上げます。


 ある日、温野菜王から、手紙が届いた。


「魔王再誕したり。被害報告あり。

至急魔法王国にて会議を開きたい...」


 新たな魔王は空気を読んで欲しいと言いたい...


 まだプリーモは若く、

子供も出来ていない。


 せめて後七年くらいは待って欲しかったと思う。


 また、かつての激闘の日々を思い出し、

暗雲たる気持ちになった。


 ネガティブになってはいけない。

違う話題も考えよう。


 プリーモは、丁度今、魔法王国の学園にいる。

妻と三人で住む邸宅は、魔法王様からのご好意である。


 実にいいご身分である。

妻の実家から支援して貰いながらの学園通いである。その年でリア充とは、父様は嫉妬しちゃいます!!


そんな幸せそうなプリーモに...話すべきか? いや話さないと駄目だな...


 ユウトは目を閉じて、これからの事を、考える。勇者パーティの設立、魔物の討伐作戦、魔王軍侵攻の足止めなどなど...


 ユウトには過去の実績がある。

だからこそ、何が今後起こり、どう対処するべきかは対策はうてる。


 しかし、一番の難点は勇者が若すぎる事である。致死率の高い本作戦に我が子が...


 いや、今考えるべきではない。

まずは、会議で詳細な報告を聞くのが先である。新魔王の狙いもわからないし...


 すると、何かを心配した、マキが現れる。


「ーーユウト...」


「ーーああ...遂に現れたらしい...」


 マキは、顔が真っ青になった。

何とか、マキを落ち着かせる。


「いずれこの日が来る事は分かっていた筈だ。それが早いか遅いかの違いでしかない。

何も今すぐ魔王討伐作戦が始まる訳ではない。まだ、メンバー自体揃ってない上に、

レベル上げも必要である。二年は時間がかかる...」



「私も...」


 しかし、ユウトはそれには首を振る。


「セコーンドを誰が育てるんだ? 俺は、プリーモを護る。だから、セコーンドをマキが立派に育ててくれ」


 ユウトはマキと泣きながら抱きしめ合う。


 ただ幸せに家族で過ごしたかった。

それだけなのに...

宿命がユウト一家に試練を与えようとしていた。


「私は王である。王の責務は、民の安寧。

ならば、それを脅かす存在には、立ち向かわねばならない。しかも、それが出来るのが私と我が子しかいないのであれば尚更な...」






 庭には綺麗な薔薇が沢山咲いていた。

時たま吹く風が、綺麗な香りを運んでくれる。


 城下を見渡せば、民達に活気があり、

笑顔で溢れている。吟遊詩人達は、思い思いの演奏をしている。


 此処を戦場にする訳にはいかない。

ここまで発展するのに、どれだけの人達の苦労があっただろうか...


 私が国を護るのだという強い決意を持って、ユウトは馬車に乗る。


 「天と地と神の名の元にアーメン

願わくば、この地に安らぎと平和があらんことを...」


「私を呼んだかね?」


 いや確かに神に祈ったが、ナルシス神様はなんか違うかなぁ...


「ーーユウト王! 美しい方が勝つ!!」


「いやどんなアドバイスだよ!! 美貌コンテストじゃないんですぞ?」


ユウトは怪訝な表情になる。


「見てみろ!! この超絶で絶妙な美貌の持ち主ナルシス神が、我が国に加護を与えているんだぞ!! 心配するな!」


「まさか...何か秘策でも?」


 ナルシス神様は、笑みを浮かべた後、間を置き、伝えた。


「ーーそんなものはない。ではまたな」


 いやないんかい!!


 ナルシス神様は、突然現れ、突然消えた。

何やかんやナルシス神様は励ましてくれにきたらしい。


 少しは勇気が出たのか?

やはりあの神様は謎である。

 

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