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ナルシス音楽祭

今日は挿絵を頂いた好野カナミさんに感謝を示すストーリーに致しました。

宜しくお願いします。


「あ〜何て可愛いのだろうか」


 ユウトは、生まれて間もないセコーンドにキスをする。


「セコーンド! お前も父の勇姿を見ているのだぞ!!」


「さぁ行こう父様!」


 まだ、子供を産んでそんなに経たない為、

マキの代わりにプリーモが代役で出る。


 さぁ戦場である。初めての戦場に緊張しているプリーモを父ユウトは肩を揉んで、

リラックスさせる。


 ユウト、プリーモ、ジジ、バニラは出発の掛け声を出す。


『ウサギ〜ラバ〜ラパン!!』


 勘の良い人ならもうお気づきだろう。


 ユウト達四人は、ステージに上がり、観客の声援に応える。


お〜〜〜! キャァ〜〜!


「みんな! ありがとう! 今日はナルシス音楽祭に来てくれて! 私達の神は美しさも愛してるが、歌も大好きだそうだ!! 今日は盛り上がっていくぜ〜〜」


ヒュ〜〜! ヒュ〜〜


 観客は大熱狂である。音楽祭に、

国王自ら出るのだから。


 余暇に飢えた住民達は、

皆こぞって見に来る。


 もちろん、開幕挨拶をしたバンドの、

ラパンから歌が始まる。




挿絵(By みてみん)





「擦り切れそうな手紙に カナミの名 

これで何枚目だろう

もしも 居なくなってしまうのなら

ずっと 知らないままでよかったのに


時雨心地の坂道 君と歩いてゆくよ 

見惚れた横顔

山の向こう 砂が降る刻なんだって

あ〜 きっと そんな予感がするんだ。


 煌めく歌 見たことのない景色を辿る 

物語の中

いつまでも傍に 愛してるの言葉を食べる


その手のぬくもりも 消えてゆくのなら

どうか このまま離さないでいて

艶やかな空に 揺蕩う

夕日が 二人を照らしてゆくの


君の心に残るような 小説を今宵も綴るよ

溢れ出る夢は 星屑にのせて

まだ君のもとには 届きはしない」


(※この歌は挿絵を頂いた、好野カナミ先生の作品の、砂が降る刻、その手のぬくもりを、小澤田くんは言葉を食べるを応援致します)


「みんな! 聞いてくれてありがとう」


 ユウトは汗を拭いながら、余韻に浸る。

プリーモも何とかギターを演奏できた。


 その後、次々と後のバンドが音楽を奏でる。

 

 一番目で場を国王が盛り上げたんだから、

後は頼んだ! 


 ユウトはセコーンドを抱っこしながら、

曲を聴いていく。良い子守唄かわりだ。


 もちろんセコーンドも吟遊詩人の職を持ってる為に、音楽の道は避けては通れない。


 音楽を聞く事も、

幼い頃からの英才教育である。


 すると、普段居城から出てこないナルシス神様が現れた。


「実に良い国だ! 僕の理想が詰まっている! 可能性の塊だ〜」


 ちょっとあんまり大声出すと、セコーンドが起きてしまうではないか...


「ナルシス音楽祭は、毎年行うつもりです。ナルシス神様も来年出ませんか?」


 ナルシス神様は悲しげに首を振る。


「我が名はナルシス!! 三千世界に最高潮に輝きし神である!! 私が出てしまうと、他の音楽家達が霞んでしまうだろう? だから罪な美貌を持ちし私は遠慮しておくよ」


 いやいや、声デカい!! セコーンドが、グズってしまうから〜


「そんな事言って、楽器弾けないんじゃないのでは?」


 おいおい! マキ! ナルシス神様に不敬だぞ! あれ? まさか...


 ナルシス神様は、図星をつかれた顔になっている


「私は...ボーカル担当なのだ!! だがまぁユウト王がどうしても、ギターを教えたいというのであれば、やぶさかではないがな!!」


 ツンデレか!! ギターに興味あるらしい。


「かしこまりました。では、ナルシス神様にどうしてもギターをお教えしたく思います。

是非お願い致します」


「ふむ!! 良い心がけであるな!!」


 ナルシス様はご満悦である。

この程度で御神体が喜ぶなら満足である。


 しかし、プリーモよ!! お前は嫁を三人も侍らせて良いご身分だな!! 


 あれは、伝説の古代褒美「あ〜ん」ではないか!! 十年早いわ!! しかも三方位からだと...はぁはぁはぁ...


 まぁプリーモの政略結婚に一枚噛んでる私は、何も言えないか...私にはマキがいればそれで良いのだ。


 我が子の成長は早いものだが、実に良い! この年でもう孫が出来るかもしれないと思うと、お爺ちゃんは嬉しいぞ!! 


 そんな穏やかな午後の日差しを楽しんでいた。




 すると、スパイからメッセージが入る。


「ユウト王!! サマーソルト軍四万が、ナルシス国に侵攻との事です」


 更なる受難が迫ってきていた。


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く!!足りないptが足りない。おらに力をわけてくれ

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