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みんなチャラ男にならないかい?

沢山のブックマーク登録及び評価ありがとうございます。


 魔法王国軍は犠牲者なしに無事祖国の魔法国へと帰還した。「魔法王には借りができてしまったなぁ...また女の子紹介して...」そんな事を考えながら見送った。


 まぁ魔法王の依頼は達成できたわけだし、湿っぽいのは本日は似合わない。

なぜなら戦に勝ったのだから!! 



 拳闘王国軍もサマーソルト軍も蹴散らした後に、自然公園の軍に帰ると、皆万歳三唱である。


『ユウトさん万歳!』


「いえいえ! みんな頑張ったおかげですよ」


 ユウトは素直に照れていた。

胴上げまでされる始末だからである。

今日は村で宴だな。




 

 村に帰り、皆喜んで宴を支度していた。

そんな折、エドガー村長がユウトを呼び止めた。


「これでもう両国から完全に敵国認定を食らってしまった。もう後戻りはできないぞ! 

ユウト君覚悟を決めてくれ」



 エドガー村長はがっしり肩を掴んで真剣な表情を崩さない。

成程! 俺が王になるしかないか! 


 男は吟遊詩人、女は素っ裸ーーそんな法律作って良いかね? え? 駄目? 


「わかりました。私がココ、自然公園の王となり、民を守りましょう。エドガー村長も補佐お願いしますね」


 ユウトとエドガー村長は握手をした。





 宴の開始の前に、ユウトは壇上に上がると、開始の挨拶をする。


「本日、皆様のおかげで、拳闘王国軍とサマーソルト王国軍を壊滅し、敗走させる事に成功致しました。今回の戦は、サマーソルト軍に味方しつつ、最後は両軍共撃退という方法を取らざるを得ませんでした。なぜなら、ココ、自然公園には王もおらず、常備兵もいなかったからです。そこで、村長のエドガーさんと相談して、私がココ自然公園の王となる事になりました。皆の命は私が守ります。

皆様私について来てください」



 村人達からは拍手が沸き起こった。

今この瞬間「自然王国」と「国王ユウト」が誕生したのであった。


 豚の丸焼きやチキンローストなど各種の食事は村人の奥様方に用意して貰った。皆上機嫌であるーー死人なしの大勝利に加えて、頼れる王の誕生はそれだけ心強い。


 皆喜んで宴を楽しんでいた。ユウトも酒を呑み上機嫌で今後の国の方針を語る。


「いつかこの国をチャラ男王国にするのが夢である! ねぇねぇ? いい夢じゃない?」


 男村人は大爆笑して、賛成していた。


「いいかね? 諸君 男性が女性を選ぶ基準は三パターンしかないーー自分の好みだけを追求する人か、歳や状況と共に変化する人か、女性から言い寄られて決めてしまう人だけである。一つ目と二つ目にはなっても三つ目になってはならない!! それはただの草食系男子か、モテ男である...」


 ユウトの熱弁は止まらない


「おまんら〜好きな女は自分の魂で口説き落とせ〜いざナンパじゃ〜かかれ〜」


 しかし、先陣をきった筈のユウトは首根っこをマキに捕まれる。マキの恐ろしい笑顔に酔いが吹っ飛んだユウトは「愛してるのはマキだけだから」と土下座して謝るしかなかった。


 尻に敷かれてるって? マキは尻に敷いている様で実はユウトの手のひらで転がされているのである...ん? 信じられないって? 


 なら敬虔な聖教徒である私が皆に、優れた言葉を贈ろう。


「マキには葡萄酒と食事とユウトしか必要ない。そう私が調教したからね(ユウトの書より抜粋)」


「そんな聖書の言葉あるかーーッ!!」


 マキは今日もツッコミが冴え渡る。



 

 宴が終わると各国に向けて新たな王国の誕生と、自分が王になった旨の書簡を送る。

自然王国を歓迎する国、認めない国、我関せずの国様々であった。



 ユウトはまず初めに移民をどんどん募ったーー土地は余っており、兵士も不足していたからだ。

更にユウトは、村で戦闘職の持っている若者を集めて、一緒にレベル上げ兼狩りを行っていく。


 自然王国の良さーー国王ユウトの性欲が強い事。そんなもん自慢になるかーーい!!


 金、軍事力、生産力、技術力どれをとっても他国に負けるだろう。その中で、ユウトは一つの強みを見出そうとしていたーー兵士の質である。


 魔王討伐の折、なぜ勇者パーティが自然公園でレベル上げを行っていたのか? 


 それはレベル上げにピッタリな場所だからであるーー経験値と魔物との遭遇スピードが総合的に良いのだ。


 実際の戦でもレベルマックスのユウトに

拳闘王国軍は翻弄されていた。

三倍もの職業のレベル差は大人と子供くらいの違いになるのだ。


 数が足りなければ兵士の質を上げればよい。最低限お客様(敵軍)を退屈させないテーブルマナー(戦い方)は叩き込むつもりである。


 ユウト自身は気づいていた。自分は自然王国を立ち上げて、何とか国として自立をさせるのが仕事であるとーー地盤固めである。

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