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精霊の長は〇〇

悩みまくったんですが、この世界の話では、どの種族も人として扱います。

詳しい事は追々追記で書いていきます。

精霊族とは、一般的に森の中で静かに暮らしている種族である。基本的には人間との交友もなく、また見た目が人間に近いことから、見かけた人間も、精霊を人間と勘違いし、自分が精霊と会った事すら認識できない。ごく稀にだが、森以外に済んでる精霊もいて、そういった精霊は特別な力を持っている。らしい。


精霊族は非常に膨大な魔力を持っており、この世界では亜人族のエルフと、精霊族に例外を除いては、基礎魔力で敵う者はいないとされている。


エルフと精霊の大きな違いといえば、まずその見た目だろう。エルフは基本的に耳が尖っているが、精霊族は先ほど言った様に、人間と見た目が大差ない。

他に挙げるとすれば、魔法の特徴だろうか。エルフはその高い魔法適正能力から、ほぼ全ての属性の魔法を極められるが、精霊は精神に干渉する魔法。闇魔法を得意とする。だがけして、他の属性の魔法が使えないわけではない。


以上が精霊族の特徴である。この事は全て書物に記載されてた物である。




「ここが」


「精霊たちが」


「住んでる場所」


「です!!」



俺達はエルフのヒマリちゃんとシイナちゃんに案内してもらい、無事に精霊たちが住む場所までやってこれた。

本来、精霊族が住む場所は何重にも結界が張られていて。まず到達することができる場所ではない。

だから今回、ここに来れたのも本当に幸運だった。


ここに住んでる精霊は女性が多いようで、周りを見ると圧倒的女性率が高かった。男性の精霊もいるようだが明らかに比率があってない。

精霊の見た目は人間とほとんど変わらないが、全ての人の顔が整っていて、美男美女が多い。


「に、人間の男がいるわ」


誰が言ったのか分からないが、確かにそんな声が聞こえた。そして次の瞬間俺達に気が付いた、精霊のの女性が一気に詰め寄って来る。


「ねぇ、どうやってここまで来たの?」


「結界を抜けてきたって事は、優秀な人間!!」


「ねぇ、よかったら私達とお茶しない?」


精霊にとって人間は珍しいのか、俺達のことなど構わず言いたい放題だ。というか若干目が怖い。


「何事ですか!?」


突然、誰かの声が響き渡る。すると、今まで俺達に寄って来ていた、精霊たちがサァーと引いていった。その先には、見た目ルリと変わらないような、女の子が立っていた。

そして、その傍には、ドリアーナさんとリーランさんもいる。


「ドリアーナさん、リーランさんお久しぶりです」


「あれ?シオンさんじゃないですか?一緒にいるのはお友達ですか?」


「シオン殿、久しぶりだな!」


数ヶ月ぶりに会うドリアーナさん達と、話していると。さっきの声の主が俺達の会話に割って入ってきた。


「ドリアーナ、リーラン。この子は2人の知り合いなのですか?」


「そうでしたね、ティターンはシオンさんと会うのは、初めてですよね?」


「そうだな、私が軽く紹介しよう。こちらはシオン殿と言って。さっき話したエルフの里を救ってくれた。恩人だ」


俺のほうでも軽く会釈をしてみる。見た目が幼いのに、ドリアーナさん達と対等に話してるって事は、凄い人なのかもしれない。


「そしてシオン殿。こちらは、この精霊族の長のティターン殿だ」


「え?長?」


思わず、聞き返してしまった。この見た目で長なのか。正直想像できない。まだ長の娘と言われた方が納得できる。


「初めまして、そしてようこそ。ここはフェータと言って。このフェータの長をやっている、ティターン・シスネと言います」


「初めまして、俺はシオンって言います」


お互い簡単に自己紹介を済ませる。改めて1つ思ったのは、見た目の割りに、その気配が凄まじいこと。それを感じるだけで、この人がどれだけすごいか、なんとなく想像がつく。


「ところで、シオン君と言いましたね。どうやってここまでたどり着いたのですか?外は何重も結界があって、人間では来れない様になってるんですが?」


「あぁ、それはですね」


「ティターンさま、あたしが連れて来たの!」


俺が説明しようとする前にシイナちゃんが言ってくれた。それを聞いて納得したようで「なるほど」と呟くのも聞こえた。


「立ち話もなんですし、ゆっくり話ができる場所に行きましょうか」


さっきまで、近くにいた精霊さん達もいつの間にか居なくなっており、ティターンさんに連れられて、物凄く大きな木の前までに来た。一体ここからどうするのかと思ったら。その木の前にティターンさんが立った瞬間。幹の部分が縦半分に割れて、その先に空間が広がっていた。


「どうなっているんすか?」


「いや、私にも何が起きてるのかさっぱりだ」


「木の中に部屋があるなんて、凄いです!」


俺も言葉にはしてないが、かなり不思議なことが目の前で起こっている。木の中に入ったと思ったら、そこは普通の家となんら変わりない物で。木の中に居る事を忘れさせられる空間がそこには広がっていた。


「これはですね。〈空間創造(マイワールド)〉と言う魔法を応用していまして。フェータに住む全ての精霊がこの〈空間創造(マイワールド)〉を使い木の中に住んでるんですよ」


俺は思わず絶句した。〈空間創造(マイワールド)〉は無属性の帝王級魔法。それをここにいる全ての精霊が使えると言うのは、もはや異常現象だ。若干恐怖すら感じる。




ティターンさんのお家にお邪魔してから、しばらくは俺以外の自己紹介と、俺とドリアーナさん達が出会った、経緯を話して時間を過ごした。

そして、しばらく話した後。急にティターンさんが真剣な表情になった。


「シオン君、あなたの実力を見込んで、1つお願いがあります」


その空気に緊張感が高まる。他の皆も息を呑んだ


「この森の異変を、調べてきてください」

精霊女A「あの子達、意外と素敵ね」


精霊女B「しかも顔も整ってたし」


精霊女C「食べちゃおうかしら」

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