クラスにはいろんな人がいました。
今週も無事書くことができました、今回は一気にキャラが増えます。
「何故貴様のような平民が、この教室に来る?」
扉を開けた第一声はそれだった。Sクラスの教室の中からノアが睨みながらこちらを見ている、よく見るとすでに俺達以外の8人は教室にいて、全員が俺達の方を見ていた。
そういえば、校門前で「Sクラスが」とか言っていたが本当にこんな奴がSクラスだとわ、見てるだけで怒りが沸いてくるが、放課後までは穏便に済ませたかったので最大級の笑顔で話してやった。
「これはこれは、先ほどぶりですね、放課後の決闘で負けた後の土下座が楽しみですよ、き、ぞ、く、さ、ま」
俺の煽りに乗っかって今にも仕掛けてきそうなノアだったが、チャイムがなりぶつぶつ言いながら席に戻った。俺達も決められた席に着き誰か来るのを待っていた。
少しして二人の人物が教室に入ってきた、一人は今朝俺達を止めたフォルテさんでもう一人は、入学試験のときにいたバッカス先生だ。
「みんなおはよう、俺はバッカス今年のSクラスの担当教師だ、今年は優秀な生徒が集まっている、さらに今年はSクラスに特別教師の人も配属された、もしかしたら知ってる奴もいるかもしれないがその事は自己紹介のときに喋ってもらおう、俺は教師で指導役だ君達はまだ知らないことがたくさんあるだろうが、知らない事は何でも聞いてくれ君達を支えるのも俺の仕事だ、これから卒業までよろしくな!次は特別教師フォルテ先生の挨拶だみんなしっかり聞けよ」
「はい、皆さんおはようございます、まずは入学そしてSクラスおめでとう、今年のSクラス特別教師は私フォルテと言います。知っている人はいるかもしれませんが、私は王都ではSSランクの冒険者としても有名だったりします、そんな私から見ればここにいる皆さんはまだまだ、ひよっこです。そんなあなた達を三年間で育て上げるのが私達の役目です。ですのでこれから三年間よろしくお願いします。」
フォルテ先生とバッカス先生の挨拶の後すぐにパチパチと拍手が起こる、とてもいい事を言う人達だなぁ~。
挨拶のあとは、生徒が一人一人自己紹介をしていく事になった。
この自己紹介の順番は入学の時に決められたSクラス順位の一番高い人からすることになった。
そしてはじめのトップバッターは...
「どうもはじめまして、一応第1位のシオンです、特にこれといって言う事はありません、これからよろしくお願いします」
そうトップバッターは俺である、話したとうり言う事もないので、簡単な挨拶になってしまった。
そしてその後、ルリ、キャロ、シャロの順で挨拶をしてくのだった。
完全な余談だがこの年齢(12歳)の段階ですでに一つでもステータスがSを超えてる場合上位になれるらしい。なんかずるしたみたいだがまぁ、学園の方針がこれなのだから仕方ない。
話を戻そうシャロが終ってからは、試験の成績でいい人が順位をつけられていて今は5位の人が挨拶をし始めようとしている。
「はじめまして...の人は少ないかな、たぶんみんな知ってると思うけど現国王の息子、5位のアレスだ、まぁ一応王子だが気にせず仲良くして欲しい」
何とびっくり、ガチの王族がいらっしゃったとは、見た目ヒョロヒョロとした少し身長高めのイケメン、ぜひとも仲良くしておきたい人間だな、そして次は
「アレス様の護衛6位のハンスだ」
「同じく、アレス様の護衛のハナで~す、よっろしく」
「同じく、アレス様の護衛のアリンよ、よろしく」
まさかの5から8位は全員王族関係とは、見た目だけで判断するのはよくないが、ハンスは、がたいのいい少年でタンクなどをやりそう、ハナは見た感じ元気っこぽく魔法とかよりは剣とか振ってそう、逆にアリンは少し大人しめの女の子で、魔法とか得意そう、あくまで個人的な考察です。
完全鑑定で確認してもいいのだが、敵対もしてない人の個人情報を見るのは元日本人としても、いかがなものかと思い、基本は見ないようにしている。
そして次の9位の人なのだがここで予想外のことが起きる。
「あぁー自分9位の蒼井将太って言います、田舎者なのでわからない事は多いですが、よろしくおねがいしゃす」
蒼井将太と名乗った少年、黒髪で言葉こそ、この世界のだが、どう見ても日本人だった。
まさかこんな早くに日本人と合えるなんて。この子と仲良くしたい。
そしてあのノアとか言う貴族だったが、一応10番目で何か喋っていたが、何を言ってたのか聞いてなかったのでスルー
残るはあと二人になった。
「どうも、11位のベルです、よろしくです」
「12位の、ヘラです、これからよろしくお願いします」
この二人はどこか暗い雰囲気が漂っていた、そしてなぜか終始ルリのほうを見ていた、この二人は俺の中では一応危険人物として頭の隅においておくことにした。
さて一通り挨拶も済んだ、今気がついたが見事なまでに男女比率が半分になった。うん、どうでもいいね。
今日はあの後フォルテさんたちからのいろいろな説明などで一日が終わり、放課後となった。
「はい皆さん、今日はお疲れ様でした、まだ説明する事はありますがそれはまた明日になります。それでは今日は解散です。一応連絡ですがこの後、このクラスの1位のシオン君と10位のノア君が決闘をします、見たい生徒がいれば訓練場にいきなさい、シオン君とノア君は先に訓練場で待機する事、体を少しほぐしておいたりしなさい、では解散」
あの先生、最後に余計な事言いやがった、これで完全に見世物になるじゃないか、めんどくさい。
俺はルリたちと一緒に早めに訓練場に向かった。
訓練場は校舎から結構歩いた場所にあり、かなりの広さがある場所だ、だがなぜかそこには既にかなりの人が集まっていた。
「なぁ、まさかこの人だかり、全員決闘の傍観者じゃないよな?」
俺は引きつった笑みを浮かべながらルリに質問してみた。だがルリから答えが来る前に別のところから返答が帰ってきた。
「そうだとも、ここにいるのは全員君達の決闘の傍観者だ、おや、私が誰か不思議そうな顔をしているね、失礼申し送れた、私は学校のイベントなどを記事にする情報部の一人、カスミという者だ、一応君達の一個上の先輩だぞ、よろしく」
「はぁ、よろしくお願いします」
どうしよう、めんどくさそうな人に絡まれてしまった。少しの間が空けば先輩のマシンガントークが俺を襲う。
「ねぇねぇ、ところで今年のSクラス1位の君が仮に負けたら退学だけど大丈夫なの?勝算は?どんな風に戦うの?武器?それとも魔法?」
この先輩は喋ってないと死んでしまうのだろうか?とりあえずめんどくさいので、俺はその場を高速で離れた、急いで中央に行くとすでに、ノアとフォルテ先生が待っていた。
「遅かったな平民、てっきりこの決闘に恐れをなして逃げ出したのかと思ったぞ、もっとも先生が絡んだ時点で決闘が正式に認められたから、逃げた場合貴様は敗北者となり学園を退学になったのだがな」
「べらべら喋ってないで、早くやろうぜ、俺はお前を土下座させないと気がすまねぇ」
「まぁまぁシオン君落ち着いて、はやる気持ちはわかるけど、先にルール確認ね」
俺を止めたフォルテさんが咳払いを一つすると、それまで騒がしかった周りが静かになる。
「改めて二人にルールを説明します、まず勝敗はどちらかが戦闘不能状態になるか、降参した時点で降参してない方また、戦闘可能の方が勝利となります。武器の使用はこの訓練場で用意されている木製のものなら何でもいいです。魔法も特に制限などはありません、以上がおおまかなルールです、わかりましたか?」
「「はい」」
「では、途中で何かある場合は、私達先生が止めますので、両者全力でやる事、では、Sクラス1位シオン対Sクラス10位ノアの試合を始めます。両者構えて・・・始め!!」
先生の合図の瞬間勝負は始まった。
キャロ「人がいっぱいだわ」
シャロ「そうだね~みんな見に来てるのかな?」
ルリ「シオン君がんばって」




