一足先に冒険者2
3週間ぶりぐらいの投稿になります、ごめんなさい
「ところで、二人は森に行って事はあるかい?」
王都を出て近くの森に向かう四人、森に向かう最中にグラハムがキャロとシャロに尋ねる。
「森なら何度も入ったことがあるわ」
「森に入って、パパ達と狩とかもしたことがあるんですよ~」
「へぇ、両親と森に入って狩をするなんて、凄いわね」
キャロとシャロの話を聞き、「偉いわ」と言いながら頭をなでるフォルテ。
この話を聞いて、新たに疑問に思った事を尋ねるグラハム。
「二人は普段なんて名前の森に行ってたのじゃ?」
「なんだったかしら?」
「なんだっけ~?」
「わからなければ、無理に思い出そうとせんでええぞ」
二人はよく行ってた森の名前をど忘れしてしまっていた。
結局歩きながらずっと考えていたが森が見える位置まで思い出せないキャロとシャロ。
だが森を見た瞬間二人は同時に「「あ」」とつぶやき声を合わせて言った。
「「古代森林」」
その名前を聞いてグラハムとフォルテは足を止め、互いの顔を見合う。そしてキャロ達にグラハムが質問した。
「キャロちゃん達の言っている古代森林って、あのエンド村の付近にある古代森林かのぅ?」
「え、そうだけど、グラハムさん達エンド村を知っているの?」
「まぁ、少しだけ知っているかのぅ」
「わたしたちは~エンド村の出身なんですよ~」
シャロの衝撃発言を聞き、グラハムとフォルテはまたも顔を合わせ、今度は何か聞くのではなく苦笑いをするのだった。
何故二人があそこまでエンド村と古代森林に驚いていたのか、それはその二つの場所は冒険者、それもある程度ランクの高い冒険者の間ではすごく有名な場所になっているからなのだ。
だがそんな事、昔からその場所にいたキャロとシャロは知る事もなく、二人が驚いている様子を見て何に驚いているのか全くわからないのだった。
その後すぐの森につきとりあえず、指定された薬草を四人で黙々と集めていた。各自ある程度集め終わり王都に帰ろうとした時、森の中から声が聞こえた。
「ねぇお爺ちゃん、なにか声聞こえなかった?」
「うむ、確かに聞こえたのじゃ」
全員が声のする方向を見る、だがまだ何がいるのか見えなかった。
「あ、そういえば私森の中に入っていないから索敵するの忘れてたわ、〈索敵〉」
「ほぅ、かなり高精度な索敵じゃのう、古代森林に行ってただけのことは、あるのぅ」
「まだ、子供なのに凄いわね」
普段なら必ず索敵を発動しているのだが、いろいろ考えてキャロは発動するのを忘れていた、すぐに発動して周囲を確認するキャロ、キャロノ発動した索敵の精度に驚きと感心を表すグラハムとフォルテだった。
「それで、何がいたのキャロちゃん?」
「えっとね、近くにはゴブリンが五体だけだわ、少ないし私とシャロちゃんなら簡単でしょ、グラハムさん私達で倒していいかしら?」
グラハムは少し考えたが、自分達もいるし危険はないと判断して任せる事にした。
任された二人はすぐに武器を構えゴブリンのほうを向き、戦闘態勢をとる。キャロは槍を、シャロは杖を構えながら作戦を話し合う。
「キャロちゃん、私が先に魔法を放つから、撃ちもらしたら後よろしく~」
「わかったわ」
「じゃ、やるね〈火球〉」
まだこちらに気づいていないゴブリンに見事シャロの魔法が命中!そしてあっさり五体とも倒れていった。
「うむ、お見事じゃ」
「全滅させちゃうなんてすごい!」
「シャロちゃんさすがね、けど私の分がいないわ…」
無事、採取もでき、ゴブリンを倒して王都に戻る4人、帰りも何事もなくギルドに戻り、クエスト報告が完了した。
「グラハムさん、フォルテさん今日はありがとうございました」
「とっても楽しかったです〜」
「そうかい、そいつァよかったのぅ」
「私も楽しかったわまた一緒に冒険しましょう、それと今回の報酬」
2人はフォルテから初めての報酬を貰った、貰った金額は大したことない金額だが自分達が初めて稼いだお金で、それを見て言葉にはできない嬉しさが込み上げていた。
改めてフォルテとグラハムにお礼を言って2人は家に帰って行ったのだった。
「それにしても不思議な子達だったねおじいちゃん」
「そうじゃのう、あの歳であそこまで力を使いこなすなんてまるで若い頃のフィン達を見てるようじゃったのぅ」
「そうだね、フィンさんとミリアさんみたいだったね、あの二人どこで何してるんだろうなぁ」
「あの二人ならこの前王都に帰ってきてるぞ」
「え、まじで!今度挨拶に行こう、おじいちゃん」
「そうじゃのう、また今度行こうかのぅ」
そして後日フィンとミリアの子供だということをこの2人は知るのだった…
ちょくちょくおかしな文になってるかもしれませんが許してください。




