父さん達は意外な場所で魔王と知り合ってました。
今まで更新できなくてすいません、なかなか進まなくて少し休憩貰いました、これからは毎週投稿を目指してがんばります。
ところどころ、おかしいとは思いますがおかしかったら指摘ください
「どうしてこうなった」
空は雲一つない快晴で、心地よい風がなびいている。
そんな中なぜか俺は剣を構えている、目の前にはルリのお母さんのアイラさんが構えていた。
「じゃそろそろ行きますよ」
ニコニコした顔でそう言った次の瞬間アイラさんの体がぶれた、そして一瞬にして目の前に現れる、とっさに剣で防御するが剣ごと吹き飛ばされてしまった。
あぁ、あの時あんな事を言わなければなぁ...
~~~~少し前~~~~
「魔王って魔人束ねてる、魔人最強のあの魔王?」
「えぇ、その認識で間違いないわよ」
俺の質問に丁寧に返してくれるアイラさん、そんな凄い人が今目の前でくつろいでいる、その事実にただただ困惑していた。
魔王、それはシュテルクストで魔人を束ねる最強の王、魔人たちは古くから王を決める時は魔人の中で、頭脳、武力を競い合いそれを勝ち抜いたものこそが魔王と呼ばれている。その習慣は今も続いてと本に書いてあった。
もちろんアイラも例外ではない数十年前、前魔王が引退を発表して習慣であった魔王を決める競い合いが始まった、その競い合いで圧倒的な実力を見せて魔王になったのがアイラである、だがこのことを今のシオンは知らない。
この世界に来て約12年ここまでほぼ毎日自分を鍛えて目に見えてやばいとわかるステータスも手に入れた、いずれ機会があれば魔王とも会ってみたいと思ったが、まさかこんなに早く会えるとは思ってもいなかった。
俺はただひたすら、アイラさんを見ていた、そんな俺に気づいたアイラさん顔を少し赤めながら尋ねた。
「あの、どうしたのシオン君さっきから私のことずっと見て、さすがにそんな熱い視線で見られると困っちゃうな、アハハ」
「いえ、その別に深い意味はないんですが...ただ父さん達といつ知り合ったのか気になって」
俺が父さん達のことを尋ねると、少し真剣な表情をし始めたアイラさん、父さん達と少し目を合わせるとすぐに俺のほうを向き直り、一息置いてから話し始めた。
「まだ、私が魔王になった時、当時人間と魔族の争いが終わって時間がたってない頃、私が魔族の村を直接視察しに行った時にある村で出会ったの、あの時期、その村は戦争の被害も受けていて周りがあまり整備されてなくて、いきなり大量の魔物が発生して混乱に陥ったの、殲滅だけなら楽だったのだけど、守りながらは厳しくて、もうダメだ、って思ったときにたまたま現れたのが、フィンとミリアなのよ。ミリアは一瞬で村の周りに柵とかを作り、フィンが殲滅する。あの時の連携は実に見事だった。それで村を救ってもらった後私がお願いして他の村の視察に護衛という形で付いてきてもらって、その時に仲良くなったの。」
「へぇ~、そんなことがあったんだ...ってつまり父さん達は魔国に言ったことがあるの!?」
「うん?あるけど何でそんなに驚く?」
何食わぬ顔でさらっと魔国に行ったことがある、と言う父さん、ただその口元が少しニヤついてるのを俺は見逃さなかった。たぶんだが俺が魔国に興味あることを知っていてわざと教えてなかったのだろう。
そんな俺と父さんの会話を無視して母さんがアイラさんに話しかけた。
「ところで、アイラはどうしてこっちにきたの?」
「わたしは、ただ娘の合格を祝いに来たのよ、学園入学を祝わない親なんていないわ、しかもSクラス入学だから凄いわ、そういえばルリたちの子供も入学したんでしょ?」
「えぇ、シオンもキャロちゃんもシャロちゃんも、アイラの娘と同じSクラス入学よ」
「へぇ、さすが二人の子供ね、一人一人が相当強いってわけね」
「それをいったら、ルリちゃんはさすがあなたの娘って感じね、オーラを見たときは目を疑ったぐらいよ」
そんな感じで二人は互いの子供をほめあっていて。それを見ていて俺はふと、思ったことを声に出していた。
「実際、魔王ってどれぐらい強いのかな...」
俺の呟きがどうやら聞こえていたらしく、アイラさんが静かに近ずいてきた、物凄いプレッシャーを放ちながら
「シオン君、魔王の実力が気になるの?」
「いや、あの...その」
あまりの迫力に言葉詰まってしまう。物凄いプレッシャーに気後れしてしまう、その迫力のまま続けてアイラさんが言葉を続ける
「よければ私と摸擬戦をしましょう勝ったら何でもお願いを叶えてあげる」
「あの、もし負ければ...」
「ルリをしばらくこの家に居候させてほしい」
「「え」」
俺とルリが同時に驚く、まさか俺が負ければルリと一緒に住めるなんて、ちょっとうれしい。
あれ、何で今俺うれしいなんて思ったんだろ?
「それでもいい、フィン?」
「別に部屋は余ってるからいいけど、何故?」
「宿屋でもいいのでけど、ちょっと警備が不安だから、その点フィンたちの家なら完全に安全だから」
「なるほど、それならオッケーだよ、じゃあ摸擬戦のために庭に移動しようか」
そうして庭にみんなで移動して俺とアイラさんが準備をし始める。
そして話は冒頭に戻る。
吹き飛ばされた後、すぐに体制を建て直し剣を構える、アイラさんは構えを辞めて話しかけてきた。
「ねぇ、時間を上げるから身体強化魔法とか使っていいよ、たぶん強化なしだと一瞬で終わっちゃうから、さすがに私もつまらないし」
アイラさんには圧倒適な余裕が見える、それだけ勝つ自信があるのだろう、これがもし本当の殺し合いなら強化の時間などはくれないだろう。
俺は、吹き飛ばされるまで少し迷っていた、強化を使っていいものか、普段父さんとやる時もほとんど使ってないで互角なのにアイラさんに使って大怪我でもさせたら大変だと思っていた。
きっと慢心していたんだと思う、ステータスもオールS越えで自分は負けないと心のどこかで思っていた、だけど今の一撃で全てわかった、このままじゃ勝てないと。
そこで、俺は吹っ切れた。アイラさんがくれた時間で俺は使える強化系の魔法を全て使った。
「アイラさん、今からは俺も全力で行きます」
そう言って、全力でアイラさんに向かっていった。
キャロ「せっかく作者が更新したと思ったら...]
シャロ「私達の出番ないよ~」




