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半神VS邪神の使い

とうとう150話も更新してしまった。

これからもよろしくお願いします

「〈光の審判ホーリージャッチメント〉」


「無駄よ、〈闇の抱擁(ダークネビュラ)〉」


俺とジェシカの中心で光の塊、闇の塊がぶつかり合い弾け合う。〈光の審判ホーリージャッチメント〉は決して物質化する魔法ではないのだが、ジェシカの魔法によって半強制的に塊にされ吸い込まれるようになったのを確認した。


「こんなものかしら?」


「そんなわけ無いだろ!〔縮地〕」


魔法が駄目なら接近戦で倒すまで。そう思い一気に距離を詰める。最初から俺は全力で常に〈未来予知〉を発動させている。だが俺の鬼神刀がジェシカに当たる事は無く。全て避けられてしまった。


「ちょこまかと!〈行動制限(バインド)〉」


「〈魔法解除(マジックキャンセル)〉」


俺が魔法を使えばそれに対する魔法を瞬時に使ってくる、一瞬の隙すら生まれない。

前に戦った邪神の使いの1人ナフティカは、元は戦い慣れしてないかった。だから力を手に入れ力に頼った戦い方をしてきた。だが力やステータスで上回った俺に対する対応が分からず呆気なく倒れた。だがジェシカは違う。おそらくだが元から戦い方から学んでいたのだろう。一つ一つの状況判断が的確なのがよく分かる。


俺の魔法に対する対応もそうだが、何より鬼神刀を一撃も受けず避け続けるのがその証と言ってもいいだろう。俺が言わずとも分かっているのだこの剣が邪神やその類に対して脅威であることが。


ジェシカとの攻防が何度か繰り返され、俺が構えなおそうとした時ジェシカの足が止まる。怪訝に思いジェシカの顔を見ればどこか悲しそうな表情のジェシカがいた。


「シオン君には分かるかな?力を手に入れてでも復讐したい気持ちが」


「なんだと?」


動きが止まったと思ったら、構えすらしなくなった。その雰囲気はとても苦しく。それだけで何か事情のある事は察せる。

ここで攻撃する事はできるのだが、流石にそこまで空気を壊す事は出来なかった。


「私は元々普通の冒険者だったのよ。小さな村の生まれでお父さんとお母さんと可愛い弟の4人で暮らしてたの。私は当時からソロで活動していたわ。ある程度お金を稼いだら辞めるつもりだったから。そして辞めようと思った少し前の事だった、突然現れた帝国の貴族が求婚してきたのよ。何でも美しいから妻になって欲しいとか。当然断った、でも断られたのが気に入らなかったその人は、私の村と家族を殺したの。まるで見せしめにでもするように全員磔にしてね」


「それがお前の力を手に入れた話しか?」


「そうね、そこで私はその貴族と帝国に復讐しようと思った。そしたら声が聞こえたのよ『力を望むなら契約しろ』って。その声にしたがって私は契約した。そしてこの力を手にした。だから健やかに育って力も手に入れた貴方が本当に憎いわ!」


言葉の最後を強調すると同時に、ジェシカは右足で地面を力強く踏みつける。すると突然背後から黒い槍が現れ俺目掛けて一突き。だがそれを半身になり避ける。

すると、今まで見せなかった驚きの表情を見せた。


「よく避けれたわね」


「警戒してたから。きっと話しの最後に何かしてくるだろうって」


警戒していたのは本当だ。だが実際避けれてのは〈未来予知〉があったおかげで、攻撃される事は事前に分かった。


「貴女の話しは分かりました。だがそれが悪に染まっていい理由にはならない。それに許すつもりも無いので〈限界突破(リミットオーバー)〉」


「雰囲気が変わった?」


「言いましたよね。ただでは殺さないって」


限界突破(リミットオーバー)〉それは文字通り自らの限界を一時的に超える事ができる魔法。言ってしまえば強化魔法の1つではあるのだが〈身体強化〉などとは、比べ物にならない。

だが当然解いた後の反動も大きく、暫くはまともに戦うことすら出来なくなるだろう。

俺は〈限界突破(リミットオーバー)〉を発動して、ジェシカに突っ込む


「遅いよ」


「しまっ」


ザシュ。いい感じの手応えがあった。

俺の行動について来れず、ジェシカは鬼神刀に右腕を斬られる。だがその一撃でジェシカは崩れた。


「やはり、私にとって脅威ねその剣は」


「安心してよ。もう使わないから」


鬼神刀は邪神の使いにとっては一種の毒と同じである。これは俺も例外ではないが神の力を使う者に対してのいわゆる特攻(キラー)を持っている。

だから、これで斬り続ければ簡単に殺す事ができる。だが俺はそんなに簡単に殺すつもりも無い。

俺は持っている鬼神刀を〈ディメンションバック〉の中にしまった。


「まず、貴女のせいで追放される事になったリアンの分!」


未だしっかり立ち上がれていないジェシカに素手で殴りに掛かる。もう俺の行動に対応する事もできず俺のストレートは綺麗に決まった。その時は「キャ」と何とも女性らしい悲鳴をあげていた。


「次に、貴女に殺されかけたレオの分!」


もはや戦略などはない、ただ前に突っ込んで全力で殴るだけだ。もうこの時には「グエ」とまるで潰され

たカエルの様な声を出していた。


「最後に、貴女に怒りを覚え続けた俺の分!!」


正真正銘最後のストレート。この前の二つよりも明らかに違う威力で殴りつけた。先ほどの2回は後方に飛んでいったが今回は地面に叩きつけるかのごとく。思いっきり打ち付けてやった。ジェシカはもはや悲鳴らしい声も上げず。ただ「カハッ」と言って白目を剥いて気絶していた。


普通なら原形を保てている方がおかしい。ただの殴りとは言え、神の力を使い〈限界突破(リミットオーバー)〉も使っているのだ。さすがは邪神の使い。


「主、終わりましたか」


「流石シオンね」


どうやら、すでに終わっていたらしい2人が俺の場所まで来てくれた。2人ともたいした怪我も見当たらず、圧勝だったようだ。


「シオン、その人どうするの?」


「まだ死んでない。それに貴重な情報を持ってるかもしれないからな」


「と、言いますと主?」


「拷問する!」


気絶したジェシカを抱きかかえ。俺は〈空間創造(マイワールド)〉を発動する。扉の奥には普段俺やルリが使うような室内の空間ではなく。小さく明かりは1つしかな暗い正方形の部屋で。真ん中に椅子が置いてある。別の空間を作り出した。


その中に入り椅子に座らせる。当然拷問して情報を聞きだすのだから逃げられないように手と足には強力な枷を付けて置く。


「さて、起きるのを待ちますか」


バタンと扉の閉まる音。それと同時に誰にも見えない部屋が完成した。そこには悪い顔をした3人と。目覚めていない女性が1人だけが居る事になった。

シオン「とりあえず服とか邪魔だし剥いどくか」


ルリ「今見たら可愛い服ね」


レオ「我ら何も知らないものからみれば犯罪者ですね」

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