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異名

ネタは思いつきませんでした。

申し訳ない!

リーゼ・シュタイン

現31歳、シオンが始めてあった時は22歳。元は冒険者を目指していたが、戦闘能力が極めて低く冒険者の適正が無かった事と、当時から両親に反対されており冒険者を諦めた女性。

だが、冒険者のことが諦めきれなかった結果、冒険者達のサポートを務める、王都の冒険者ギルドに就職した。

まだ新人だった頃、駆け出しだったフィンとミリアの専属と成り、少ない年月で結果を出した2人が評価され、同時に専属のリーゼも評価された。


フィンとミリアは成人(15歳)した時に結婚し、17歳になるまでの2年間でSSランクまで昇格した。

Sランクになると同時に2人は冒険者を引退し、エンド村に引っ越していってしまう。

専属だったリーゼは2人が引退した後も、しばらく王都のギルドで働いていたが、王都のギルド長に「レサルと言う町のギルド長になってほしい」とお願いされ、異動が確定する。

この異動には2つの訳があり、リーゼが当初専属でついたフィンとミリアが、近くのエンド村にいる事をギルド長が知っていたから、そしてたった数年でギルド内での功績を出し、よく思わない職員がいたからである。


レサルのギルド長になってから年月がたち、自分以外にもギルド長として務まる人間を育てたリーゼはその者にギルドを任せ、王都に戻ってきた。


「リーゼちゃん、これからどうするの?」


リアンのお買い物から数日経ち、偶然再会したフォール家の面々とリーゼ。この日はお話をしに、フォール家にやって来ていた。

お茶を飲みながら、リーゼの今後について聞くミリア。


「とりあえず、ギルドの職員は辞めたので。のんびり暮らしていこうかと思います」


平然とリーゼは言った。ミリアが復唱するように「辞めたんだぁ」と一言。その直後その場にいた全員が「え?」と同時に声を上げた。



「まぁ、辞めたといっても。たまに手伝いに行ったりするんですけどね」


凄く軽そうに行っているが、リーゼほどの職員をギルドが手放すなんて考えにくい。きっと何かひと悶着あったのだろうと、長い付き合いのフィンとミリアは考えていた。


この日はフォール家が全員集合しており、リーゼとは初対面な人もいる。ルリ、レオ、リアン、ナツメの4人だ。この4人は前々からフィン達に聞いており、リーゼの事を少しは知っていたが、逆にリーゼはこの4人の事を全く知らなかった。


そこで、改めてリーゼに自己紹介をする。シオンも悩んだ結果。リーゼさんには自分の正体を明かす事にした。

シオンから招待を聞いたリーゼは確かに驚いていたが、どこか納得した表情をしていた。

混沌の龍(カオスドラゴン)】の1件から、普通の子供ではないと思っていたらしい。


「そうだシオン君、君も冒険者を目指すんだよね?」


「そうですね」


「よかったら、私が専属になろうか?」


「本当ですか!?」


これはシオンからすれば願っても無い話だった。リーゼなら信頼できる人間であり、同時に自分の能力を他人にばらさないでいてくれる。この好条件は中々無い。


「でもいいんですか?たまに手伝いに行くとはいえ、ギルドは辞めるんですよね」


「大丈夫です、ギルド長に話しは通せるので。いえ、通してもらうので」


そこには、確かに怖い笑いを浮かべるリーゼがいた。これでギルド長とひと悶着あったのが、確信に変わるフィン達だった。




「シオン君達。フィンさん達の異名は知っていますか?」


「なんですかそれ?」


「ちょ、リーゼ余計な事は言わないで」


珍しくフィンを見ながら、シオン達子供組みは興味心身だった。

異名とは冒険者達からいわれる別名で誰が生み出しているかわからないが、それがギルド職員にも定着することがあるもの。付けられる人間は強者に限り、色んな場所でその名前が広がっていく。


だが、この異名をフィン達は一度も口にしたことがない。誇れる事なのだが、とある理由から、今までシオン達に教えていなかったのだ。


「フィンさん達はですね、純白の魔剣士。と呼ばれていたんですよ」


それを聞くと、フィンとミリアは「グハ」と声に出していった。ついでにシオンも「ウッ」と苦しそうにした。

シオンからすれば異名とはすなわち厨二病の名前(痛すぎるネーム)で、見に覚えのある事が原因だった。


「当時は、剣を背中に装備したフィンさんと、杖を持ち歩いてたミリアさん。2人ともお揃いの白い装備をしていて。そういう風に呼ばれていたんですよ」


自分の事ではないのに、誇らしげに語るリーゼ。その隅で「見ないでくれぇ」と死にそうな表情をフィンとミリアはしていた。

これを聞き、何の知識にも縛られないシオン以外の子供組みは、純粋に尊敬の眼差しで父親達を見ているのであった。

これがまた、フィンとミリアの心を抉ったのである。


その後も、たびたびフィン達の心を抉るリーゼだったが、終始自分の親の武勇伝を聞けて、満更でもないキャロとシャロとナツメ。恋人の親が改めて凄い人物であると確認するルリ。流石主の親であると思うレオ。よくわからなかったが、とりあえず楽しめたリアン。自分の事ではないのに、傷つくシオンと、子供達は楽しめたのだった。

作者「解説ですが、フィン、ミリア、リーゼは同じ年齢です」


シオン「その割には、父さん達も、リーゼさんも若く見えるよな」


作者「そこは、まぁ異世界ですから」

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