神の抱く希望
今回はかなり短くなってます
転生の間でシオンを送った神の話です
何もない白い空間、終わりはなくただただ真っ白いだけの空間
そんな空間で神は毎日過ごしている
神それはシュテルクストにシオンを送り込んだ張本人そんな神は最近シオンの行動をよく見ている。
神は自分の管理する世界を全て見れる鏡を持っておりシオンが何をするかまた世界で問題が起きないか常にチェックしている。
「ホォホォホォ、シオンもよく毎日あんな訓練を続けられるのう、わしだったら絶対に無理じゃわい」
「おや、またあなたは例の子を見ているのかい、あなたも飽きないねその子があなたの思い道理の進化をするのはまだ先だと言うのに」
「何じゃ来ておったのか?」
「はぁあんたが最近自分の世界を見ないで例の子ばかり見てるからは私が見れるんじゃないか」
はぁ。がみがみうるさいババァじゃのう静かに観測もできんのか、わしは静かに観測をしてるというのにもう少しわしを見習って欲しいのう
ババアの言葉を聞き流しながらわしはシオンの観測を続けた。
「まぁいいわとりあえず報告だよ」
「はて、報告されるような事などあったかのぅ」
「まったくあんたは…まぁいいわ確かにあんたの言うとおり基本的には報告するような事はないが、一つだけ、本来生息しないはずの魔物が生息する事が起きてるよ、例の子えっとシオンじゃったか?あのこが5歳の時に戦った【混沌の龍】もこの事例じゃな」
「なるほど、だからあの時【混沌の龍】があそこに現れんじゃな、あの時はさすがのわしも干渉しようか迷ったぞぞい」
「あんたあの時そんなことを考えていたんじゃな、でもわかっているわよね私達神が観測している世界に介入できるのは、よほどの事があるときだけだって」
「もちろんわかってぞい、でもあの子は必ず革命を起こしてくれると信じてるぞい」
「はぁ、どうしてそこまであの子に肩入れするかわからないね、まぁいいけど絶望するのはあんたじゃよ?」
「いっとれ、成長すれば必ず...」
「はいはい、じゃあ私はまた観測に戻るよ」
そう言ってババアは別の場所に行っていった。
あのババァがなんと言おうとわしは信じているあの子が世界を救うのを、じゃなきゃわしが...
わしはいろいろ考えながらまたシオンの観測を再開した。
次から新章に入っていきます