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そして月日は流れました


俺がこの異世界に転生して今年で12年が過ぎた。

今年で遂に13歳になる。

5歳から続けてるトレーニングもほぼ毎日続けて気がつけばステータスがオールSSを越えていた、もはやステータスだけ見れば俺は完全に化け物だな

この7年で俺も色々な経験をした。


その1つは実戦経験で定期的に森に入り戦闘をした、基本的にはゴブリンなどの弱い魔物が多かったがたまにゴブリンの上位種やオークとも戦った。

それと戦闘に合わせて色々な魔法も覚えた、とりあえず全ての属性の超級までなら使えるようになった。


他にも最近は模擬戦で父さんに勝てるようにもなった、父さんは本気はだしてないが、それでもとりあえず父さんが出す合格点までは到達できたような気がする。


エンド村はいつまでたっても平和でなにも起きることはない。

まぁ争いが起きるよりは全然いいのだけど。

俺は訓練の休憩中そんな事を考えていた。


「シオンにぃどうしたの?考え事をしてるなんて珍しいわね。いつもならこの休憩中でも剣を振ったり魔法を使ったりするのに。はい、お水どうぞ」


「まぁたまにはいろいろ考えるんだよ、お水サンキュー」


キャロがくれた水を飲みながら、キャロの事を見る


「ん?何シオンにぃ、私の顔に何かついてるかしら?」


「いやなんでもない」


「何もないのに私の事を見つめてるの?ちょっと恥ずかしいわ、アハハ」


照れ隠しなのかキャロは恥ずかしそうに笑いながら、訓練に戻っていった。

キャロとは、キャロが5歳になってから一緒に父さんの訓練受けているが成長速度が物凄く速い。

さすがは父さんと母さんの実の娘の一人だと言う事をつくづく思い知らされる

父さんも母さんも、昔は王都で名を轟かせた冒険者だったらしく、父さんは武器を使うのを得意として、母さんは魔法を使うのを得意としていたそうだ。

おそらくキャロは父さんの能力を受け継いでるのだろう。

定期的に模擬戦をするが単純な武器の扱いだけならキャロと能力は五分と言っていい。

どうして神から授かった能力があるのに五分で戦えるのか不思議でしょうがない。


「兄さん、キャロちゃん、お父さんお昼だよ~」


「あれ、もうそんな時間なのか、じゃあ今日の訓練はここで終わりにしようか、キャロ、シオンお疲れ様」


「「はーい、ありがとうございました」」


シャロがお昼をもってきてくれた事で今日の訓練が終わった。

シャロは俺とキャロが父さんに訓練をつけてもらってる時に母さんに魔法を教えてもらっている

たまにそっちにも参加させてもらうがだいたい昼前に終わるから昼ご飯を作ってもってきてくれる。

時間は短いが一回の内容がとても濃いそれを何日も繰り返し覚えていくという感じの教え方をしている。

キャロが父さんの能力を引き継いでいるなら、シャロは母さんの魔法の才能と知識を引き継いでいるだろう。


「そういえば、この前兄さんに教えてもらった魔法やっとつかえるようになったよ~」


「まじか!〈武器作成〉使えるようになったのか!!」


「まぁみてて〈武器作成〉」


〈武器作成〉と言いシャロは手を前に出した、そこに光が集まり少しすると短剣があった。


「まだ、短剣しか作れないけど、そのうちいろんな武器を作れるようにする」


「いや、短剣だけでもすごいよ、よくやったなおめでとう」


「エヘへ〜ありがとう」


俺は褒めながらシャロの頭を撫でる、撫でられたシャロは嬉しそうにしていた。

俺が言うのはあれだが、シャロは俺大好きっ子なのだろう、これで違ったらお兄ちゃん悲しい。


「シオン、キャロ、シャロ、ご飯を食べながらでいいから聴いて欲しい」


お昼ごはんを食べてるとき父さんが少し真剣な顔で俺たちに話しかけてきた


「なに?父さん」


「どうしたのパパあらたまって」


「なになに〜」


「3人とも今年で13歳だよね?」


「「「うん」」」


「13歳になる年から、王都で学園に通えるようになる、来月にはその学園に入る試験がある、だがその試験も3人ならきっと簡単だろう…何が言いたいかとい言うと、あと数日たったらエンド村を離れ家族みんなで王都に住む、そして3人には学園に通ってもらう」


父さんはいきなりエンド村から引っ越す事を俺たちに話す、それを聞いて少し沈黙があったがキャロとシャロは顔を見合わせ、おどろいた。


「「え、えー!!」」


「うん、わかった」


「あれ、シオンは驚かないんだね、キャロとシャロは驚いてるのに」


「まぁ、俺は元々通う予定だったし、さすがに引っ越すのは考えてなかったけど」


「なるほど、シオンもいろいろ考えていたんだね」


俺は元々学園に今年から通えるのを知っていて、通おうとも考えていた、学園を卒業できればそのころには15歳になり、成人して冒険者にスムーズになれるのだ、冒険者になろうとしている俺にとってはここで通わない、選択肢はなかった。


「え、私達王都でずっと暮らすのかしら?」


「王都楽しみだな~」


「まぁ、とりあえずいつでも行けるように準備しておいてね」


「「「はーい」」」


父さんの話を聞いてお昼ご飯を食べ終わってからは各自、持ち物などを整理しはじめた。

そっかーみんなで王都にいけるのか、当初の予定では俺一人で行くつもりだったから、普通にうれしいなぁ

さっさと片付けよう、そう思い俺は〈ディメンションバック〉を使いその中に物を入れた。

〈ディメンションバック〉は自分専門の空間を作りその中に物を入れられる魔法だ。

その日は部屋の整理に半日使い、一日が終わってしまった。


~~~~後日~~~~


「よし、みんな準備できたね。じゃあ、行こうか」


「「「「おー」」」」


俺達は今まで住んでいたエンド村に別れを告げ

朝早くから家を出て家族みんなで馬車に乗り王都に向かうのだった












~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


魔法解説


〈ディメンションバック〉使用者専用の空間を作りそこに物を収納できる。空間の大きさは使用者の魔力量によってかわる。


〈武器作成〉使用者が創造した武器を作り出す、武器の精度は使用者の武器に対する理解力と魔力量で変わる。

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