みんなで街までお出かけしました
お久しぶりです。
更新できてなくてすいません。
たぶん誤字が多いと思うので報告ください。
【混沌の龍】を倒した次の日シオン達は隣町にある冒険者ギルドに【混沌の龍】の報告に行くことになった。
「シオンそろそろ行くけど準備できた?」
「母さんちょっと待って今行くから」
「兄さん早く早く〜」
日課の朝の鍛錬を終えて、着替えなどをしていたらもう時間のようだ、普段はこの時間は寝ぼけてる父さんも起きているしキャロとシャロは朝からずっとはしゃいでいる。俺も初めての街で少しワクワクしているが行く理由が理由なだけにワクワクしてるだけではない。
「遅くなってごめん、そういえばどうやって行くの?」
「馬車でいくよ、ここからそこまで遠くないけど歩いていくには人数が多いからね」
「私馬車に乗るの初めてすごく楽しみだわ!」
「馬車は私とフィンで交代で引いていくからシオンとキャロちゃんとシャロちゃんは後ろに乗ってね」
「「「はーい」」」
家族全員で出掛けるのが久しぶりでみんなすごくテンションが高い。
俺達が今から行く街の名前はレサルと言う街だ。
エンド村からレサルまでの道のりは遠くなくあっという間に着いてしまった。
道中異世界あるあるのひとつ。
盗賊が出てきて「荷物全部置いてけ、そしたら命だけは助けてやる」
こんな感じのイベントも何も無くレサルまで着いてしまった。
「ねぇパパ、ギルドってどんな建物なのかしら?」
「街の中心にある1番大きい建物だよ」
「ギルドでお話終わったらすぐに家に帰っちゃう?」
「うーん、もし時間があれば街を少し見てから帰ろうか」
「フィンどうせなら夕ご飯もこの街で済ませましょう、みんなでお店に入ってご飯食べたことは無いし、お店のご飯も美味しいってシオン達にも教えて上げるわ」
「そうだねミリア、よし夜はみんなで美味しいお店に行こう」
「やったーありがとうママ、パパ」
「ねぇお父さん、お母さん夜ご飯の話もいいけど〜お昼ご飯はどうするの〜?」
「「あ、忘れてた」」
「俺の調べが確かならギルドの中にご飯を食べられる場所があるはずだからお昼はそこでいいんじゃない?」
「さすがシオンだねしっかり調べてえらいな、よしお昼はギルドで食べよう、ミリアそれでいいよね?」
「そうね、あんまりガッツリ食べても夜ご飯が食べれなくなるし簡単にすませましょう」
レサルに着きみんなでこのあとの予定を話し合いながら歩いていると街の1番大きな建物、ギルドの建物に着いていた。
ギルドの中はあまり人がいなくて依頼やクエストの紙が貼ってあるであろうボードの所に数人、受付カウンターに数人ぐらいしかいなかった。
「父さんあんまり人がいないんだね、俺はもっと人がいるものだと思ったよ」
「うーん、日にもよるけど多分今日は朝早くからクエストが張り出されてそれをほとんどの冒険者が受けて出ちゃったんだと思うよ多分昼ぐらいになればまた人も多くなるよ」
「へぇーそうなんだ意外と朝が早いんだね」
「いいシオン、別に討伐とかだけがクエストじゃないのよ街の中で起こる事件を解決することや外に出て薬草などを採取することも立派なクエスト活動なのよ」
「わかったよ母さん」
「それじゃあ、私とフィンでちょっとカウンターに行ってくるわねそこで大人しくしててね、みんな」
「「「はーい」」」
そう言って父さんと母さんはカウンターに行ってしまった。
「シャロちゃん、私達もいつか冒険者になってみたいわね」
「そうだねぇ〜私とキャロちゃんと兄さんのとでパーティーとかも組みたいねぇ〜」
「あ、それいいわね、ねぇシオンにぃいつかみんなで冒険者になったらパーティー組みましょう」
「そうだな、冒険者になったらパーティー組もうな」
俺とキャロとシャロで冒険者になった時の話をしてた途中に、父さん達が帰って来てギルドの奥の部屋に行くことになった。
そこには1人の女性が座って待っていた。
「こんにちはフィンさん、ミリアさんそして初めまして私はこのギルドのギルド長のリーゼです。えーとシオン君とキャロちゃんとシャロちゃんで、あってますよね?とりあえず立ってたら疲れるでしょう?どうぞ楽にしてください。今飲み物持ってこさせますね」
ギルド長リーゼさんに俺とキャロとシャロは各々自己紹介をして昨日の【混沌の龍】の事について話した。
「なるほど森にいたのは【混沌の龍】でしたか。どうしてそんな魔物が森に現れたのか謎ですね。シオン君【混沌の龍】を見た時になにか不自然な点と見えませんでしたか?」
「すいません、【混沌の龍】に手一杯で何も観察できてません」
「そうですよね普通【混沌の龍】を見たら観察してる暇なんてないですよね、ところでなんで【混沌の龍】を見た時に逃げなかったんですか??」
「それは、【混沌の龍】は俺達の事に気づいて襲ってきてたのでもし逃げても追ってこられるし、キャロとシャロもいたので逃げるって選択肢はなくて、あとそんな堅苦しい喋り方しなくてもいいんですよ?俺子供ですし」
「軽い感じでも大丈夫ならそうするね、シオン君は妹思いの良いお兄さんだね。まぁ【混沌の龍】の件については王都に報告という事にします。フィンさんミリアさんクエストありがとうございました。報酬金は、カウンターの方で受け取ってください」
俺はなるべく不自然にならないように質問に答えることに真剣だった、もし追求されれば弁解するのがめんどくさいからだ、だが特につい追及される事もなくクエスト報告は終わった。
クエスト報告が終わったあとは少し父さん達とリーゼさんの昔話を聞かせてもらったりした。
「フィンさん達はこのあとどうするんですか?」
「そうだねこの後はギルドで昼ごはんを食べて、街を見て夜ご飯を食べたら家に帰る予定になってるよ」
「そうなんですか、ならギルドの食堂の方には食事代は取らないように言っておきますね、それとミリアさんよければこれを」
そう言ってリーゼさんは母さんに封筒を渡した
「リーゼちゃんこれは何?」
「その中に入ってるのはこの街の全てのお店で使える値引き券みたいなものです。夜ご飯もこの街で食べていくなら使ってください。」
「いいの貰って?リーゼちゃんは使わないの?」
「私はいっぱい持ってるんですよねぇ、なかなか使う機会がなくて、なのでどうぞ使ってください」
「そういう事なら貰うね、ありがとうリーゼちゃん」
「ねぇママ私お腹すいたわ」
「お母さん私もお腹すいた〜」
「そうねそろそろお昼ご飯食べましょうか、フィンそろそろ行くわよ、それじゃリーゼちゃんまた今度ね」
「そうだね、そろそろ行こうか」
「フィンさん達は本当にありがとうございました。またいつかお会いしましょう」
ギルド長のリーゼさんとの話を終えた後ギルドの食堂にみんなでお昼ごはんを食べに行くことにした。
その前に俺達はギルドカウンターで今回のクエストの報酬をもらいにいった。
余談だが今回のクエストの報酬金は上級冒険者と呼ばれる人達が毎日コツコツクエストをだいたい2年間こなして貰える量ぐらいだ。枚数で表すと250枚ぐらいだ。要は物凄く多い。
この世界のお金は銅貨、銀貨、金貨、白金貨の言う順に位分けされていて日本円で表すと銅貨が100円、銀貨が1000円、金貨が1万円、白金貨が1億円みたいな感じだ。白金貨だけ桁がおかしいがそもそも一般人はまず見ないし施設とかを建てる時に取引されるお金だそうだ。
まぁ今回はクエストの魔物が魔物なだけにこれだけ多くの報酬金が出たが普段はそんな事は起きない。
時間はお昼ぐらいになっていて、ギルドの中が騒がしくなり始めていた。
食堂では各自が好きなものを頼み今は料理が来るのを待っている。
「ギルドの中もだいぶ騒がしくなってきたね」
「そうだねそろそろお昼頃だし、もう少ししたら席いっぱいになるぐらい来るんじゃないかな?」
「キャロちゃん、シャロちゃんは行きたいお店とか今のうちに考えておいてね」
「ママ私武器が見たいわ」
「お母さん私は本が見たいなぁ〜」
「ミリヤは行きたいところないのかい?」
「私は特にないかな?あえて言うなら宝石屋さんに行ってみたい」
「いいね、アクセサリー僕もミリアがアクセサリー付けてるところが見たいよ、よし宝石屋さん必ず行こう」
「俺は街が見れればなんでもいいや、あっ料理来たみたいだよ」
俺たちがこの後の予定を話してるときに料理が運ばれてきた。
「すいませんお待たせしました、こちらお食事です、ごゆっくりどうぞ」
「じゃご飯も来たしみんなで食べようか」
「そうねいただきましょう」
「いただきます」×5
俺達は騒がしいギルドの中で食事を取りながらこの街でどこに行くのかを話し合うのだった。