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楽園の王に告ぐ.  作者: sajho
第五章『ビフォア・ラグナロク』
124/430

/intercept..

 


「ソレ」は、ふと「思う」。

 昨日は、何人殺したか。

 その前はどうか。更に、その前の日は?


『……、……』


「ソレ」の高機能な「思考」が、死亡確認を行った人数を正確に計上する。

 遡り、遡って、

 ――或る日だけは、ゼロと言う答えが返る。

 その日は、「ソレ」が初めて命令を失った日であった。「ソレ」は、春日向の最中にて。

 どこにも誰もいないから、当然のように、「風を追いかけることにした」。


『……、……』


 それが何故かは不明である。

 あの一瞬の瑞々しい「自由かんかく」は、今はもう遥か彼方の出来事のようでさえある。

 なにせ、


『……、……』


 今また、「人」が目前に現れた。

 ならば殺さなければならない。

 命令はなく、意味はない。意図も興味も義務感さえも。

 それでもこの行為は、「ソレ」における唯一の生態であった。





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