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1話-カカシという名の物
「物?‥‥いや、君は人じゃないのかい?」
そう問われた物は首を横に降る
「そうか‥‥じゃあ、僕が名前を付ける!君はカカシだ!」
カカシと名付けられた『物』の体から少し光り輝いた
「カカシ?それが僕の名前?」
「あぁ、そうだ。カカシ、僕はこの世界から元の世界に戻らなくちゃいけない」
「わかった、僕も手伝おう。大司、よろしく」
「こちらこそ」
大司はカカシの手を借り、上体を起こす
2人は何も見えない先を向かう
そこには何が待っているのか、いったいどのくらいの『物』がいるのか
知るよしもないだろう
2人は二時間ほど歩く
すると森らしきところが出現する
「ここは?」
「森‥‥みたいだね」
「この世界にもあるんだね森」
「ここは君のいた世界と変わらないよ、でも少し違うところもあるかな」
と言われても大司にはあまり理解出来なかった
「とりあえず進もっか」
カカシに連れられ、森の奥へ進む
そこにはまたカカシと同じような人の姿をした『物』が石の上に座っていた
「誰だい、こんな所に迷い込んだ馬鹿者は」