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「守」-ACT.3
電車に乗りながら介護人は考えて。
別の乗客に穏和にかしこまって話す。
「そこのお方、○○はここからどの方角に行ったらよいのでしょうか。」
低めの腰つきで微笑つつたずねてきたので、悠々とこたえる。
「○○なら、あちらに向かえば行けますよ。」
手を添えて。
その時、介護人の顔は怪しく煌いてしまい、言う。
「ならば、私はこちらへ向かいますからね。ありがとう。」
ちょっと待って、教える事はどうなったの?
私はね、遠回りしたいんだよ、だから貴方にはとても感謝しているんだよ。
そして、急傾斜の坂をゆっくり進んで、平地になったら下道路を横側から見て。
「いい景色ねえ。」
と、眺めている。
男が追って来た。
「まだ会得してないんだ。」
介護人は手作りの植物の遊具をあげた。
「これで大丈夫。」




