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「持」-ACT.3
鏡を見て、忍者の仮面をはずす。
すると、そこに映るは、いままで、碌に接する事のできなかった様々な人々だった。
後ろを向く。ただの廊下と暗闇だ。これが自分だ。結果である。
忍者が忍者なままなのは、己の所為。
責任を全てとる、だとするなら、負担をずっと人々にかけていたのだな。と廊下を見ながら思う。
その負担、軽く出来れば。
もう暗闇だ。夜、自殺してしまった友達もいる。
忍者にはもうしないと、もう一度鏡を見て、寝にいく。
この体にはすっかり馴染んだモラルがある。
「そうだ。」
忍者の仮面を横につければ、自分は忍者を開かしている、という示しとなる。
これだよ。明日からは、絶対横につけるんだ。
スタンダードな服装だけがうまくいく秘訣のはずはない。
忍者に許されてから、はずせばいい。どうなるかはわからないが。




