さあ、始まったのはいいんだけど…
感想待ってます!
(視界が暗転して感覚が消えた時にはどうなるかと思ったけど、なんとかなったみたいね。)
感覚が戻ってきた。どうも地面に立っているようだ。
閉じていたまぶたを開けて前を見る。すると…
目の前に広がったのは見渡す限りの荒野そして空には満天の星が瞬いている。
リアルでは決してみる事の出来ない偽物。
それらがはまるで本物の様にそこにある。だが今はそれに見とれていられない。
それと言うのも異様な存在感を持ってその光景を邪魔する存在が『いる』からだ。
それは見上げるほどの大きさを持った首なしの甲冑だった。
(え?え!?どういうことあれは敵なの?そんな!いきなりあんな強そうなの出てきたら勝てるわけ無いじゃない!)
そう思って軽いパニックになりながらもそれから目を逸らす事が出来ない状態のまましばらく過ごす事になり、生きた心地がしなかった。その間彼?はこちらに向いたまま微動だにしなかった。
そこまでしてふと気がついた。もしかして敵ではないのではないかと。このゲームは、オンラインに繋がっているなら他のプレーヤーに会う事もあるって言ってたじゃないかと思いだのだ。
そして意を決して声をかけた
「えっと、プレーヤーの方ですか?」
これに関して「プレーヤーとはどういいう意味だ?」と言う返事が返ってきた。顔も無いのにどこから声が出たのか、なんて突っ込むのはヤボなんだろうこれはゲームなんだから。
でもプレーヤーじゃになら「あ、もしかしてNPCなのかも。」と、呟く。
それならゲームの中だからリアリティーを追及してこういった反応をするのかもしれない。
(親切じゃないけどそういったのもありかな。)なんて思っていた。
だがその考えは簡単に打ち砕かれた。
「NPCではないぞ。それともういくつか質問いいか?」
(え!プレーヤーだったの。それに質問ってあたしなんかしちゃったのかな?)
「あ、そうだったんですかその、すみません勘違いしちゃって。いいですが、応えられるようなこと は少ないと思いますよ。」
と少し緊張して事務的な答え方になってしまった。
(顔色も解らないし丁寧な口調で怖いんだよね。)
まず自己紹介できない事を謝れた。意外といい人なのかもしれない。が、そんな事を行ってくるってことは何かあったのだろう。たぶん。メーカーの人だって名乗るはずだ。
それからいくつかの質問があった。
最初が私たちがやってるゲームの名前。(どうしてこんなこと聞いてくるんだろう?)と思いながらも普通に答える。
次の質問がゲームので使うコンソールの話らしい。
「ゲームで利用するコンソールだったか?は、使えるか?」
「や、やっとゲームぽいことをえーと使い方はコンソールを思い浮かべるだ…け?」
「どうかしたか。」 「あの、コンソールでないんですけどバグですか?」
「いや、仕様だたぶん。」 「それはログアウトできないってことですか?」
この時の私は何かが一周して冷静なっていた。一瞬だけ。
「そうなるな。」 「ど、どうするんですか!リアルに帰れないんですよ!?」
この人にあたったってどうにもならない事を心のどこかで解っていながらも彼に詰め寄ることをあたしは止める事が出来なかった。
そんなあたしにスッと手を突き出して一言
「まあ、餅つけ。」 「餅ついてどうするんですか!」
と言ってきた。つい突っ込みを入れる。それに彼は「ジョークだジョーク。」
(こんな非常時になにを言いだすんだこの人は!!)と、怒りをあらわにしつつ
「こんな緊急事態に。そんなことを言ってる場合ですか!」と声を荒げるが
「こんな時だからだ。パニックになってはどうしようもあるまい。」と返された。
それが図星だったあたしは言葉に詰まって
「それは…そうだけど。」と、歯切れも悪くいい返すことしけできなかった。
そんなあたしの様子を見ながら彼が最後の質問を投げかける。
それは
「君の名前はなんていうんだ。」 「へ?」
たぶんその質問をされた時のあたしは大層間抜けな顔をしていた事だろう。
ダガしかないと思うんだ。今までの危機感をあおるような質問が続いた状況からこの質問である。
しかもこの質問をした相手は名乗っていないのだ。
「だから君の名前だ。」 「あの、シャイとかウブとか言われません。」
どうやら聞き間違いではないようだ。ここで答えないと話が進みそうもない。
一様文句の代わりに返しといたからまいいか。
「ま、なんとでも言ってくれ。だが、質問には答えてくれよ。」
こうまで言われても何とも言わない所を見るとなにかあるのだろう。きっと。
故に答えた自分の名前を
「灰夢だ。」と。
「なんだか随分な名前だがそれはそのキャラの名前でいいのか。というかそれは漢字か?」
なんて返してきた。(人の名前を聞いておきながらその反応。)と思いながらも
「そうだ。灰色の夢でカイムだ。一言余分だと思うが。」
と、言葉に棘を添えて返した。
「それはすまんかったな。ではリアルでの名前は?」彼はそれに悪びれた態度も見せずに平気な顔…は無いからこの場合は態度とでも言うべきかで返してきた。だが、リアル…か。
そう言った物を知られるのは各種犯罪に使われるかもしれないから出来る限り知られたくないのだが、それに
「それ答えなきゃいけないこんな状況だが。…あとさっき質問最後って言わなかった?」
( ̄ー ̄?).....??アレ??
「無理にとは言わんさ。思い浮かべるだけでも構わんよ。最後と言ったなあれはこの質問への振りだ。」と、ふんぞり返りながら答えられた。
こうまで言われてか餌に程あたしの忍耐力は無い。
「なっ!そこまで言うなら教えてやる!私の名…前?あれ?」
そこまで言って初めて気がついた。灰夢という名前このキャラクターの名前をまるで自分の本名のように認識している事を。そしてリアルでの本来の名前が思い出せない事が。
(何でこんな事を思い出せないんだろう?)という内容が思い出せない事に今気がついたのだ。逆に言えば、今までこんな事にすら気がつかなかったのである。
その様子を見て彼が「やはり…思い出せないか。」と言ってきた。
そう言うってことは彼も「もしかしてあなたも?」そう考えた時には口をついてその問いかけが飛び出ていた。
「ま、もしかしなくてもなそうなるだろうな。今度はさっきみたいに取り乱さないのだな。」
と答えられた。
そう言われる事は話の流れ的に当たり前なのだが、その言葉聞いたあたしは二つの意味で恥ずかしくなった。一つは、相手は同じ境遇にありながらこちらを気にかけながら冷静に現状を分析していたにもかかわらず、こちらは右往左往するばかりで終いにはあたるしまつだった事。
二つ目は今の今まで彼の心境を考えていなかったことだ。彼だって不安なはずなのにこんな状態のあたしに受け止められるようにある程度余裕を持たせてくれようとしていたのにだ。
だから彼のその行為と態度にはこちらで出来る最大の行為と態度示すべきだろう。
少々姿勢を正して「あなただっておんなじ境遇なのに私だけ見苦しい姿さらせないでしょ。」
と、彼に返事をした。
それに少し驚いたように見えた後「あんさん貴族か何かか?」なんて返してきた。
「そんな大層なもんじゃないわ。後言葉づかい変よ。」(そんなに驚かれるのは心外だな)と、思ったが口には出さなかった。
「そっちも随分変わった気がするがそっち素か?」 「一様ね。」
なんて言い合いながら話は進む。
「それじゃ、お互い素が出たところで話を進めよう。」 「わかったは、お願いね。」
そうしてはたから見ると奇妙極まりないゾンビと首なし甲冑の話し合いは続く。
灰夢の心境を入れてみました。




