キャラ紹介
とりあえず暫定的なもの。
武器のイラストを追加。
友人に描いて頂いたものです。
○カイン
主人公。不老不死不壊不滅の魔人と化した人間。外見は二十歳前後。
漆黒の髪を無造作に伸ばし、黒の瞳は皮肉気に歪んでいる。
自らの死を望む破滅願望の塊であるが、同時に他者の願いを遵守するが故に死ねないという願いも抱いている。
自己矛盾の果てに辿り着いた答えが、『抗いようも無い絶対の死に相対する事で滅ぶ事』。
仕方ないと諦めきれる死に相対するまで、戦場で自分と他人の死を振りまき続ける。
持っている能力は《永劫》。
肯定創出による不死性の向上を常時無意識に発動しているイレギュラーであり、その身は滅びる事なく永劫に復元され続ける。
しかし、その身に受けた死も消える事無く体内に永劫留まり続け、その身は死と言う概念そのものへと近づいてきている。
身体が傷つくと内側より漆黒の刃が生え、それらがいくつも折り重なって元々の形を復元する。
また、漆黒の刃を重ねる事で体外に一つの刃を創造できる。
ファルクスと呼ばれる形状の剣へと変化するそれは、斬りつけた相手へと己を構成する死を押し付け、絶命させる。
基本的に柄が悪く自分勝手な性格ではあるが、気に入った相手や面白いと感じた相手の事は記憶に留めておく。
良くも悪くも他人に対する興味というものが薄い。ただし、強い相手は別となる。
己よりも強いと認めているリーゼファラスやジュピターの事は気に入っており、その言葉であればある程度は聞く。
使用武器
・ファルクス
・回帰:《刻限告げる処刑人》
○リーゼファラス
ヒロイン。女神を何よりも信奉する者。外見は17歳前後。
ウェーブのかかった長い金色の髪に、右は灰色に左は青の二色の瞳を持っている。
過敏すぎるほどの潔癖症であり、自分自身に触れる穢れを許せない。
ただしそれは汚い場所を訪れたくないという考え方ではなく、穢れた場所がこの世に存在する事が許せないという苛烈なもの。
それ故に《奈落の渦》より現れた者の存在を許せず、積極的に戦場に足を運ぶ。
持っている能力は《拒絶》。
穢れを許せないという性質から、触れたものを彼女が美しいと思うもの=水晶へと変化させてしまう。
身体能力も非常に高く、格闘の技術も達人クラスにまで昇華させており、その拳に打たれた物は水晶となって粉砕される。
手加減の利かない攻撃性の高い能力であるが故に、普段は己の従者であるアウルに大体の事を任せている。
結晶化の力は相手の不死性に関わらず相手を粉砕でき、《奈落の渦》との戦いにも高い戦績を残している。
そのため正印教会では非常に高い支持を得られているものの、彼女はそれを汚らわしいと断じている。
かつては正印教会で将来を有望視された聖女候補であったが、ジュピターの勧めで二柱の神との拝謁を行った事で価値観が変化した。
白銀の魔王と黄金の女神、特に女神を信奉しており、神ではないものを崇める教会の人間を嫌う。
ただし同じく二柱を主とするジュピターや、何も信奉していないカインの事は認めている。
また、二柱に仕える上位神霊との契約者や非契約者に関しては、特に敵視するような事はない。
○ミラ・ロズィーア=ケラウノス
ジュピターとの神霊契約を行い、雷霆の称号を手に入れた聖女。17歳。
金色の髪を右側でサイドテールにしており、蒼い瞳は強気な色を宿している。
良く言えば誇り高く、悪く言えば融通の利かない性格。
自分自身が弱く在る事を認めず、称号に恥じぬ自分である事を貫こうとしている。
己に非があると思えばすぐさま認め、改める事のできる真っ直ぐな性格。
戦闘時にはジュピターとの神霊契約の力を用いて戦う。
強大な雷の力を操り、特に広範囲での殲滅能力は他の契約者の追随を許さない。
ただし近接戦闘においては一歩譲る形となる。
それでも契約による身体能力強化は十分なほどに高く、レイピアの扱いも達人級にまで高めている。
能力に妥協せず己を高めてはいるが、それでもリーゼファラスには及ばず、彼女をライバル視している節がある。
上層と下層という分け方にこだわりはなく、高位神霊と契約を交わした人間ながら、下層の人間を蔑んでいるという節はない。
ただし、下層の人間を『弱いもの』であると認識しており、護るのが自分の役目だと考えている。
無意識のうちに見下しているとも言えるため、ウルカとはしばしば意見が対立する。
○ウルカ
下層の出ながら、ヴァルカンと神霊契約を行った少年。13歳。
赤茶色の髪を短めに切っており、焦げ茶色の瞳は若いながらも若干鋭い。
味方と認めた相手には親しく、敵と判断した相手には容赦がない性格。
下層の出であるため実力主義という意識が強く、己の力を磨く事に余念がない。
また上層に対するコンプレックスは強く、基本的に上層の人間を信用しない。
戦闘時にはヴァルカンとの神霊契約の力を用いて戦う。
炎を纏う炎熱の剣を操り、近接戦闘における攻撃能力は非常に高い。
技術補助の恩恵は存在しないため、常に自分で剣の腕を磨いている。
我流であるため若干荒い部分はあるが、実戦を通して腕を磨き、確かな実力をつけてきている。
同じく下層の出であり神霊契約を行っていない人間でありながら自分以上の実力を持つカインについては、恐れつつも尊敬している。
両親は上層から追放された経歴を持っているため、上層を見返してやろうという意識が強い。
ただし相手の実力に関しては素直に認め、戦いで無理な意地を張ったりする事はない。
ミラの無意識の発言内容などからしばしば衝突するが、本気で攻撃するような事はない。
使用武器
・ヴァルカンの剣
○アウル
かつてリーゼファラスが遠方の街の下層から拾ってきた少女。17歳。
白く長い髪をお下げにしており、穏やかな紫色の瞳をしている。
自分を拾ってくれたリーゼファラスに対して恩義を感じており、従者として彼女に仕えている。
基本的に穏やかで明るい性格であるが、リーゼファラスの敵に対しては容赦しない。
リーゼファラスに対して忠実ではあるが、己の願望に対しては正直な人間。
持っている能力は《分断》。
人間の切断面に性的興奮を覚えるというシリアルキラーの面を持ち、その性質から発したナイフによる切断能力を有する。
投げたナイフはあらゆる物を貫通し、振るった刃はあらゆる防御を斬断する。
上位の力によって護られた物以外はあらゆる存在を斬り捨てる高い攻撃能力を持つ。
ただし、広範囲に広がるような攻撃能力は持たない。
かつては別の街の下層で殺人を繰り返していたが、リーゼファラスに拾われてからはなりを潜めている。
ただし《操縦士》によって操られた人間が現れた場合は、積極的に戦闘を行い、相手を斬り刻む。
また、いくら斬っても無限に再生するカインを『理想の男性』であると考えており、リーゼファラスに遠慮しつつも時折許しを得ては愉しんでいる。




