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第99話 世界議場の嵐
「鉱物資源の独占は認められない!」
「横取りだ!」
「水道を共有する案だと!? 我が国の主権を侵す気か!」
議論は瞬く間に荒れた。机を叩く音、怒鳴り声。
会場の空気は戦場そのものだった。
エリアスは息を詰めた。
“どうすればいいの……?”
その時、スカイが移動し、小声で囁く。
「大丈夫。落ち着いて、
代表たちの“損益表”を基に交渉して。
誰もが得をする形を。」
「そんな都合のいい……」
「できる。あなたなら。」
エリアスは静かに立ち上がった。
「皆さま、感情で語るのはやめましょう。
私たちは敵じゃない、未来の相談をしているんです。」
そして、各代表が利益を得る中立案を次々と提示していった。
「……なるほど、その条件なら。」
「さすが“繋ぐ女王”だ。」
会場の怒号が、少しずつ拍手へと変わっていった。




