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第82話 次に備えて
夜、王城の会議室。笑顔の裏で、重い報告が届く。
「南森地帯で新たな魔物群が確認されました!」
空気が凍った。
スカイがすぐに立ち上がる。
「やはり第二波が来たか。」
フィートが苦い顔をする。
「……おそらく、逃げた魔物の残党が、また集まりだしたのでしょう。次で倒しきれないと何度も続きます。」
エリアスは静かに言った。
「もう迷わない。“正義”は言葉より行動。知ることが、次の戦いの鍵ね。
王国守護騎士団にも応援を要請するわ。」
スカイは頷き、彼女の肩に手を置いた。
「次は国全体を守ろう。皆で。」
外では夜風が王旗をはためかせる。
誰かが遠くで叫んだ。
「義勇軍、再編だ! 王女様のために!」
「もう一度、奇跡を起こそう!」
戦いは終わっていなかった。
だが今や民の目には、確かな“誇り”が宿っていた。




