表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/92

第76話 王の決断

王城の会議室。


将軍たちが血走った顔で怒鳴り合っていた。


「総大将はゼストール様に!」


「いや、エリアス殿下こそ正しき希望の象徴だ!」


議場の端で兵士たちがざわめく。


クラウディス王は沈黙していたが、やがて立ち上がると杖を鳴らした。



「静まれ。」



その声は老いてなお雷のごとく響いた。



「よく聞け。誰がこの国の指揮を執るに相応しいか……それを決めるのはこの戦だ。」



「それはっ、・・・お言葉の意味は!?」



「魔物討伐を果たした者を、次期国王とする。」



議場が凍りついた。



報を受け取ったゼストール陣営では、将官たちが歓声を上げていた。



「ついに好機だ!」


「総兵力一万五千! 勝利は我々のものだ!」



ゼストールは笑みを浮かべる。


「ならば俺が王冠を奪い、神を現世に呼び戻す。」



エリアスは報告書を握り潰すように丸めた。


「出遅れた……!」




スカイが静かに答える。


「焦るな。奴が動くたび、必ず歪みが出る。その隙を突く。」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ