表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/117

第74話 混乱の報せ

王都の空を裂くように鐘が鳴り響いた。


「魔物だ! 南から魔物の群れが押し寄せてくるぞ!」


市場の商人が悲鳴を上げ、野菜を投げ出して逃げる。


子どもを抱えた母親が泣きながら叫んだ。


「助けてくれ! もう終わりだ!」


「神はどこにいるんだ!」


屋台を蹴り散らして馬車が暴走し、門へ殺到する人々が軍に押し返される。



「落ち着け! 城門は閉める! 避難所へ行け!」



兵士たちの怒号も、恐怖に掻き消された。



こちらは解決屋の本部。



フィートが息を切らして飛び込む。

「報告します! 南方の警戒線が突破された! 数は……二万!」



「二万!?……そんな数、聞いたこともない。」


スカイが呟く。



エリアスは蒼ざめた顔で、窓の向こうに広がる人々の混乱を見つめた。



「この惨状……恐怖が形になってる。」



スカイが拳を握る。


「行こう。混乱の中で誰かが“希望”を叫ばなきゃ、国は壊れる。」



そしてその時、広場から別の“叫び”が響いた

――。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ