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第66話 フィートの決意
日没。霧のかかる公園に馬車が停まった。
降りてきたのはフィートだった。エリアスが一歩踏み出す。
「フィート様、本当にあなたが。」
「……はい。私は、エリアス王女の夢に賭けたい。」
スカイは警戒を解かなかった。
「ゼストールの命令で、俺たちを監視していたと?」
「恥ずかしながら。だが……昨日のあなた方の言葉を聞いて覚悟を決めました。」
フィートは涙を流しながら言葉を続けた。
「ルイーダ様には、幼いころよくしてもらった記憶があります。
だから今度は私が、娘である貴女を守りたい。」
スカイとエリアスは互いに頷く。
「じゃあ、一緒に来い。俺たちはもう、仲間だ。」
「私達で夢を、現実にしましょう。」
3人が手を重ねた瞬間、夜風が柔らかく流れた。




