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第62話 ゼストールのやり方
「まさか・・・これがゼストールのやり方!?」
ラティアが持ち帰った書状には、部下の名前と“懲罰”が記されていた。
協力者への賄賂、命令拒否者に借金攻め、そして“情の罠”。
「本気で人の心を壊しに来てる。」
スカイの声に怒りが混じる。エリアスは唇を結んだ。
「正義って、何なんでしょうね。彼らは“国のため”って言葉を盾にして、平然と人を踏みつける。」
「だからこそ、俺たちは“知って、選ぶ”んだ。正義は押しつけるものじゃなく、自分で見極めるものだ。」
スカイのその一言に、エリアスは少しだけ笑った。
「スカイ、そういうときのあなた、ずるいほど眩しい。」
「なっ……なにそれ……!」
「今の顔、ちょっと赤いですよ?」
「真面目な話の途中で茶化さないで!」
疲れた空気に、久しぶりの笑いが戻った。




