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第58話 静かなる革命
エリアスはゼストールの隣に立ち、国王を見つめた。
スカイはただエリアスの背中を見守る。
ゼストールは隣に立つエリアスを見て嫌そうな顔で舌打ちする。
巨大な王座の前、国の未来を決める“最後の舞台”。スカイは心の中で呟いた。
――知識は武器。けれど、人の団結こそが“革命”だ。
王は瞳を細め、彼らを見据えた。
「さて、エリアス。お主は何か申したいことはあるか?」
エリアスが深呼吸をし、口を開いた。
「私は“数の国”を、“心の国”に変えます――。」
王の玉座に響いたその声が、玉座の間に響く。
周囲がざわつく。
国王クラウディスは頷いて宣言する。
「では、これより第二段階について説明する!!」
ゼストールとの一騎打ちが始まる。




