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第54話 エリアスが語る人の価値
陽が傾く頃、エリアスが舞台に立った。
その背後からスカイが見守っていた。
エリアスの演説を聞くために王国中から解決屋に助けられた国民が詰めかけた。
そしてエリアスは語り出す。
「皆さん」
その声は優しく、しかし芯が通っていた。
「数字が高い人も、低い人も。この国を支えている手は、皆同じです。」
群衆の中の母親が涙ぐむ。
「私は誇りたい。働く人、学ぶ人、夢を諦めない人を。」
スカイが小声で囁く。
「今だ、エリアス……次の言葉を。」
彼女はゆっくり口を開いた。
「あなたの隣の人が笑ってくれたら、それがこの国の“価値”なんです。」
歓声が爆発した。




