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第42話 新しい経済の形
スカイが提案した次の仕組みは、
「職業訓練所」と「共同商会」だった。
「働けるけど職がない人に技術を。余った品を取引できる商会を。」
街の反応は慎重だったが、スラムの出身者たちが次々と参加した。
「昔は見下されてたのに、今は“職人さん”だねって言われるんだ。」
涙ながらに話す老人に、スカイは微笑んだ。
「正当な努力が報われる。それが、本来の常識だ。」
こうして経済は循環し始め、“価値”は数字ではなく“貢献”で語られるようになった。
この現象を人々は――
『スカイ現象』と呼んだ。




