前へ目次 次へ 34/146 第33話 数値教の影 夜、街の広場で高い数値を信仰する数値教の説教師が声を張り上げていた。 「数値は神の示す真理! 異なる者を拒め、下を憐れむな!」 スカイは怒鳴りつけたい衝動を抑えきれなかった。 「真理? なら、皆が幸福をもたらしたら数はどうなるんだ!」 説教師は鼻で笑う。 「そんな理想、神はお許しにならん。」 群衆がざわめき、ルークがスカイを引き止める。 「やめろ! 今は敵が多すぎる!」 スカイは拳を握りしめ、低く答えた。 「……いつか必ず覆す。その偽りの神を。」