表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生してもスラムの孤児だったオレは夢tubeで解決屋を開いて成り上がる  作者: grow
3章、 この世界の常識を知り、非常識を作る
29/114

第29話 市長の苦悩と数値化の歴史

ガラルドは難しい顔で机を叩いた。


「君の改革案は立派だが、上層部は“数値制度の維持”しか考えておらん。」



「街の人々は苦しんでいます!」



「分かっている! だが、これは千年以上前から続いているんだ。」



スカイは驚いた。

「千年!? そんなに前から?」



ガラルドは重い表情で答えた。


「千年以上前、とある一族が自分達の血にある体質があることがわかった。


それは、この世界で生まれた人間は、15歳を迎えた時に何故か誰一人例外なく数値化される。


そしてその一族は満月になると血が活性化し、その目で見た人間の数値が読み取れるのだ。


やがて、その数値はこの世界に良い影響を与えれば上昇し、逆に悪い影響をを与えれば下降していく。


それに気づいた一族は自らの血を高貴な者と充てがわせて、子孫を増やしていった。


故に今この世界の特権階級や貴族、王族等はその一族の血を引き継いでいるのだ。


この私もその一人だ。だから……私はその鎖に縛られている。」



スカイの胸に沸き上がる感情、それは怒りだけではなく、哀しみだった。



「なら、俺は……その鎖を切ります。」




「少年……軽々しく言うな。世界が敵になる。」



スカイは静かに笑った。



「なら、世界を変えてみせます。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ