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異世界転生してもスラムの孤児だったオレは夢tubeで解決屋を開いて成り上がる  作者: grow
3章、 この世界の常識を知り、非常識を作る
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第26話 満月の夜

その夜は満月だった。


スカイが資料を整理していると、市長ガラルドがふいに声をかけた。


「君にも、いずれ見える日が来るかもしれんな。」



「見える? 何がですか?」



するとガラルドの瞳が、青く光っていた。


そして、スカイはその光景が信じられない。



――ガラルドは帰宅する職員を窓から見て言った。


「・・・なるほど、あの職員は前回より35上がっているな」



「……それ、もしかして……!」



ガラルドは静かに頷く。


「そうだ。この国の貴族や王族、特権階級の人間は、全て“数値視”を持つ一族の末裔。人の価値を数字で見分ける力だ。」



「そんな……!」



ガラルドの声に重みがあった。



「私も、この常識を疑ったことがある。しかし、疑う者ほど早く消えるのが今のこの世界の現実なのだ。」



スカイは唇を噛みしめた。




満月の光は、静かに彼の決意を照らしていた。



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