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第18話 門の向こう側

翌日、スカイは紹介を受けて再び市庁舎を訪れた。



応対したのは、市長の補佐官タリス。



「スラムの子だって? ……正直、興味はない。」



それでもスカイは構わず、自分の考えを語った。


老朽化した水路の構造図、改修案、費用と手配の見通し。



すべてが現実的で、簡潔だった。



タリスは黙って聞いていたが、スカイが必死に説明する姿を見て最後に呟いた。




「その情熱、ただの幻想じゃなければいいがな。」



後日、スカイの提案書が市長の手に渡ることになる。


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