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異世界転生してもスラムの孤児だったオレは夢tubeで解決屋を開いて成り上がる  作者: grow
11章 後編、 互いの絆、スカイ&フィート編
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第130話 一難去て、また一難



通信室の空気が張りつめていた。



無数の水晶画面が輝き、各大使館からの声が交錯する中、


ついに――報告が次々と届き始めた。


「こちら砂漠国大使館! テロ鎮圧を確認!! 捕縛者を連行します!!」


「港国大使館より! テロ鎮圧完了!! 敵は両手を挙げました!!」



「森国だ! やった、数値教信者が投降したぞ!!」


「山岳国大使館、制圧確認! 数値教、完全沈黙!!」


歓喜の叫びが通信室に響き渡る。フィートは静かに目を閉じ、


心の中で呟いた。


(本当に……やりましたね、スカイ殿。

カルネアデスの板が、あの狂信者たちを

自らの教義で粉砕した……!)


フィートは胸を撫で下ろすような深い息を吐いた。


各大使館の興奮した声が届く。


「フィート様、天才的策です!」


「信者どもが頭抱えて崩れ落ちる姿、忘れられません!」



フィートは向き直り、穏やかだが力強い声で言った。



「各大使館の皆さん、ご苦労様でした。

ですが、今度はこちらが協力してもらう番です。

すぐに確約した内容――王国救援軍の派遣を、各国へ至急要請してください。」



各大使館から即座に返事。


「了解!!」


「即時履行します!!」


「ゼストールめ、ぶっ潰しましょう!!」



通信を切ったフィートは、急ぎ足で治療室へ向かう

。廊下を走りながら、心臓が早鐘のように鳴っていた。


(スカイ殿に報告を……そして、エリアス様の状況を……!)



治療室。スカイは


体力をつけるために

栄養価の高いスープを飲んだ後、

ベッドに横たわり、

左肩の痛みに顔を歪めていた。


フィートが入ると、スカイの目が輝く。



「フィート、どうだった!?」


フィートは息を整え、力強く報告。



「全テロ鎮圧完了です、スカイ殿! 

各大使館から次々確認が入りました。

救援軍も各国で出撃準備中。

王都包囲前に到着の見込みです!」



治療室に歓声が湧いた。



スカイの顔がぱっと明るくなる。


「よし……これで数値教の件は片付いたな。あとはエリアスだ。」


だが、次の瞬間、


スカイはベッドから体を起こそうとする。

左肩にズキンッと激痛が走り、


「ぐっ……!」右手で押さえる。



「クソッ、どうにかしてオレもゼストールを止めるために動きたいのに……っ!! 

この体じゃ足手まといだ……!」



フィートが慌てて駆け寄り、スカイの右肩と左肩の上に置かれた右手の上に両手を重ね、優しく、しかし強く押さえる。


「スカイ殿、無理です! 今動けば傷口が開きますよ!」



二人がもつれ合うように押し問答しているその時――


バタンッ!!


治療室の扉が勢いよく開かれ、



血と汗と煤にまみれた若い兵士が飛び込んできた。息を切らし、目を見開いて部屋を見回す。


「スカイ様っ!! 今スカイ様のご容態はっ!? スカイ様っ!!」


若い兵士は今にも泣き出しそうな悲痛な顔をしていた。




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