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異世界転生してもスラムの孤児だったオレは夢tubeで解決屋を開いて成り上がる  作者: grow
11章 後編、 互いの絆、スカイ&フィート編
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第127話 数値教の矛盾




各大使館から返信が来た。


「確約取れました!!鎮圧後すぐ派遣すると!」


「こちらも確約を了承。だから助けてくれとのことです!!」


「嫌味言われましたが、背に腹は代えられないようです!!」


フィートは頷いた。


「あらかた確認。では、対数値教テロ対応策を話します。」



緊張の空気が流れる。



「まず、数値教にこちらから降伏を伝えてください。」



「は……?」


通信室は静まり返った。


「もう一度言います。 降伏を申し出ろ。」



怒号爆発。


「どういうことですか!?」


「あいつらに屈しろと!?」


「フィート様、見損ないました!!」



フィートは冷静だった。


「落ち着いて下さい。

これにはまだ続きがあります。

こちらの降伏条件は、


『この世界の、ある1つの問いに

答えられたら降伏する』


ことです。」




「???」


各大使館から疑問の声が出る。



「みなさんの疑問は分かります。私も最初同じように思いました。ですがスカイ殿曰く、この問いが数値教に破滅をもたらすんです。」




!!!



「スカイ殿が……。」


通信室は静まり返った。



フィートはスカイとの会話を思い出す。



少し前、治療室にて


スカイはベッドから身を起こし、フィートに言った。


「オレは数値差別について考えていたよ。

この数値化の矛盾は何だろうってな。」



「数値化の矛盾ですか……考えたことありませんね。」



「あぁ、普通は常識を疑わないからな。だが、

数値教を倒すには、数値教の矛盾を自覚させる必要があるんだ。」




スカイの目が鋭くなる。


「その矛盾に辿り着いたのが

『カルネアデスの板』だ。」





フィートが怪訝な顔をした。


「カルネアデスの板……? 聞いたことないですね。」



スカイは苦笑した。



「本当に板って訳じゃない。世界に対する究極の二択問題だよ。



船難で漂流者二人、一枚の板しか浮かばない。高数値貴族か、低数値民衆か。神は何を選ぶ?


高数値を優先すれば低数値が死ぬ。


低数値を優先すれば神聖な高数値が死ぬ。


どっちを選んでも、数値教の『神の絶対公正』が崩壊する。」



それを聞いたフィートは目を見開く。

「ま、まさか……そんなことが……っ!」



スカイはニヤリと笑った。

「これを利用して各地の数値教の隙を作れ。

奴らの信じる神様に、奴らを裁いてもらおうぜ。」





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