第125話 痛み、癒えず
白い天井が広がっていた。
スカイはゆっくり目を開く。周囲は騒がしい。
左肩から右脇にかけて包帯が何重にも巻かれ、
うっすら赤くにじんでいる。
(現実世界か……戻ったな。)
起き上がろうと体を動かした瞬間――
ズキンッ!!
左肩から骨をハンマーで叩かれたような激痛が走る。
「ガアァァアッッ!!」
叫び、反射的に右手で左肩を抑える。痛みが全身を駆け巡る。
「クソッ……まだ治ってねえのかよ……!」
叫び声を聞き、看護婦や医者が続々駆けつける。
「スカイさんっ!? 目が覚めたんですね!?」
「まだ動いちゃいけない! 銃弾は貫通してるけど、穴が開いた状態なんだ!」
医者たちがスカイの状態を確認する中、
スカイは歯を食いしばる。
「クソっ、想定外だ。これじゃエリアスのところへ行っても足手まといだ……っ!!」
看護婦の一人が言う。
「すぐにエリアス様にお伝えします!
スカイさんの意識回復を聞けば、駆けつけるでしょう!」
外へ走り出そうとする彼女の左腕を、
スカイが掴む。
「っ! 待ってくれっ!!今、現状はどうなってる!?
それと今すぐ用意して欲しい物がある!!」
左腕の反動で痛みが走るが、耐える。
看護婦が驚く。
「スカイさんっ!? 今そんなこと聞いてる場合じゃないですよ! 絶対安静……!」
スカイは最後まで聞かず、再度。
「頼むっ! 答えてくれ!! 胸騒ぎがするんだ。今動かなきゃ取り返しがつかなくなる気がするんだっ!! 早く!!!」
必死の訴えに、医者看護婦たちがたじろぐ。




