第124話 ルイーダとの約束
夢tubeの世界。
スカイはルイーダの前に立っていた。
もうすぐ目覚める――その予感が体を包む。
「ルイーダさん……ありがとう。
本当に、ありがとう。」
スカイは深く頭を下げた。
「この夢tubeのおかげで、オレは、準備ができた。数値教の闇も、これで晴らせる。」
ルイーダは優しく微笑む。
「ふふ、礼ならいいわ。でもあの子に会えたら、
あなたが私に言ったことを、そのまま伝えてちょうだい。」
スカイは頷く。
「ああ、もちろ……って、オレが?
小っ恥ずかしいな……。」
顔が少し赤くなる。
ルイーダはクスクス笑い、
「次はエリアスに伝えて。
『あなたには私と違ってもう全てを受け止めてくれる人がいるのだから、その人と共に幸せになりなさい』
ってね。」
スカイは照れ臭そうに頭をかく。
「それ、オレが言うの? まあ、分かったよ。
エリアスにちゃんと伝える。」
ルイーダの目が細まる。
「最後に……私に感謝してるなら、
責任を取って私の孫を沢山あの娘と作りなさい。」
と茶目っ気たっぷりにウィンク。
「ぶっ!?
な、何言ってんだよルイーダさん!!」
スカイの顔が真っ赤に爆発。狼狽えて後ずさる。
「そ、そんな急に!!
孫って……エ、エリアスと!?
うわぁぁ、恥ずかしすぎるって!!」
ルイーダは笑う。
「クスクス、照れ屋さんね。あの娘のこと、
よろしくね。二人でどうか、未来でも幸せに。」
そう言うと、ルイーダは静かに目をつぶった。
しばらくして、目を開くと口調が機械的に変わる。
「---サポートプログラムのご利用、
ありがとうございました。
今回は実験的サービスの為、利便性向上に向け、
今回限りとさせていただきます。
引き続き、夢tubeご利用をよろしくお願いいたします---」
ルイーダの姿が粒子となって消えていく。
スカイは残念そうに笑う。
「あのサービス、1回限りかよ……
もったいないじゃないか。
でも、ありがとう、ルイーダさん。」
視界が白く染まる。
「エリアス、今行くからな!」




