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第113話 後悔からの学び
泣き疲れたエリアスが、息を整え王の前に膝
をつく。
クラウディスは静かに微笑んだ。
「……少しは、楽になったか。」
「……ええ。ありがとう、父上。」
「ならば最後に、一つだけ伝えておこう。」
王はゆっくりと肩に手を置いた。
「もし、自分が相手に伝えたい思いがあるなら、それが相手に届くうちに素直に言葉にした方がいい。
お前の母を亡くして、私はそれを痛感した。悔いは一生残るぞ。
正に私の後悔からの学びだ。」
エリアスは目を閉じ、深く一礼した。
「肝に銘じます……ありがとう。」
そして扉を開け、廊下へ出た。外の空気が胸を刺す。
(まだ間に合う……そうよ、スカイに言わなきゃ。今度こそ伝える。)




