108/146
第108話 夢の中のスカイ
暗い水の底。
スカイはぼんやりと浮かびながら、手を伸ばしていた。
「……また、夢tubeか。」
虚ろな瞳でモニターを眺める。そこにはかつての自分の記録――。
【エリアスの支援法/外交と団結の追跡】
彼は手を伸ばしかけて、ふと止めた。
「こんなこと、しても意味ないか。」
モニターが波紋のように揺れる。
「夢の中で知識を得ても……現実で何もできないんじゃ、意味ない。」
そのつぶやきは、涙に似た光の粒となって消えた。
「なぁ、エリアス・・・。オレはお前の隣に立って良かったのかな?」
夢tubeは何も答えない。




