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半顔少女  作者: ツヨシ
8/12

尋ねた。母親が出てくる。

彼女は徳田を見ると、文字通り顔を青ざめた。

家の中に飛び込み、玄関の戸を閉めた。

「あのう……」

「帰ってください! お願いですからもうかかわらないで!」

金切声と言っていい声で叫んだ。

「もしもし、どうかしましたか」

「帰ってください! 帰ってください!」

そのあまりの剣幕に、徳田は彼女と話をすることを諦めた。

――でもどうしてあそこまで拒絶するのだろうか。

考えたが、分からなかった。

それにしてもあの態度は、とにかく異常だと思った。


数日ぶりに娘が学校に登校した。

しばらく休校だったのだ。

しかし通常の授業が開始された。

徳田はまだ早いと思ったが、家に閉じこもっているのも娘によくないかもと思い、心配ながらも送り出した。

学校の前には全国から集まった報道陣が集結していたのを、後に徳田はニュース映像で知った。

徳田にはそれが、まるで亡者の群れのように見えた。

――こんな時に……。

徳田には、日本中がこぞって娘の神経を逆なでしているように思えた。

――あいつらの頭が吹っ飛んだらいいのに。

徳田はそう思った。


そうしているうちにも、娘の誕生日が近づいて来る。

時は止まらない。

待ってもくれない。

そしてとうとう明日が誕生日となった。

「明日は学校を休め。俺も仕事を休むから。二人で家にいよう。どこにも出かけずに」

娘はしばらく徳田の顔を見ていたが、やがて小さくうなずいた。

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