表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
半顔少女  作者: ツヨシ
5/12

5

警察署で会った。

会話すら交わしてないが、泣きながら署内を歩く女を見ていると、同僚がそう教えてくれたのだ。

彼女は今でもわかりやすいほど悲しみに満ちた顔をしていた。

見ていると徳田に気づいた。

徳田の顔を怪訝そうな目で見た。

徳田は思わず頭を下げ、立ち去ろうとした。

すると女が声をかけてきた。

「あのうもしかして、さやかのことをご存じなのでは」

徳田は驚いたが返した。

「ええ、でもどうしてそう思ったのですか?」

「あなたを見て、なんとなく、ですが」

「そうですか」

「で、さやかとはどういった」

徳田はどうこたえようか迷ったが、言った。

「私は警察のもので、お嬢さんの検死をした者です」

「!」


いつのまにか喫茶店にいた。

最初の被害者の少女の母親と。

いろいろ聞かれた。

検死の様子だ。

実の母親に話してもいい内容とは思えないが、徳田は言葉を選びつつ答えた。

とはいえ母親も娘の死体は見ているはずだ。

目新しい情報はないのだが、それでも聞きたいのが母親なのだろう。

一通り話し終えると母親が言った。

「娘の死について、わからないことはありません。でもそのあとに死んだ娘さんは、どうなんでしょうか。どうしてあんなことになったんでしょうか」

本来なら答えるべきではないが、あの少女の母親なのだ。

徳田は言った。

「それが、一言で言うと、なにがどうなっているのか、よくわかっていないのです。いったいどうして、あんなことになったのか。誰がどうやったのかも」

母親はしばらく考えていたようだったが、やがて言いにくそうに言った。

「その女の子の死と、うちのさやかと、なにか関係があるのではないのでしょうか」

徳田は女が何を言っているのかよくわからなかった。

関係? いったいどんな? 

少女が殺されたときは、さやかと言う少女はもう死んでいたのだ。

それがいったいどう関係するというのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ