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警察もマスコミも大騒ぎだ。
そして実際に中学生である子供たちと、その親御さんも。
徳田は検死しながらいろいろと考えていた。
二人目の女子中学生。
そして同じ死に方。
しかし前回と違って、彼女の頭部を切断したものは見当たらない。
しかも状況からみて、彼女の死体は母親が発見する直前に、玄関前に現れたのだ。
そうすると犯人はいったん彼女を連れ去り、殺し、その後玄関前に運んだとみられる。
犯人と言ったが、この件は自殺でも事故でもなく、殺人事件と言うことになっている。
それ以外はどう考えてもあり得ない。
それにもかかわらず、通勤通学の時間帯なのに彼女を連れ去った者も、再び死体を運び込んだ者も目撃されていない。
生きた人間も死体も、ポケットに入れて運べるのもではない。
それ他に彼女の悲鳴や誰かと争う声を聴いた者もいないのだ。
全く持って不自然極まりない。
徳田は死体を改めて見た。同じだ。
切口も切られた場所も全く同じだ。
おまけにこの少女、徳田も聞いたことがある街では有名な美少女なのだ。
たしかにこんなむごい姿になり果てても、かなりの美少女であったことはよくわかった。
生きていればバラ色の人生が待っていたのかもしれないと言うのに。
徳田は考えるのをやめ、もう事務的に検死を進めた。
しかしふと思う。
徳田の一人娘は今十三歳で、もうすぐ十四歳の誕生日なのだ。
徳田は胸の中に何か重くて嫌なものが入ってきたように感じた。
そのうちに検死は終わった。
凶器は謎だが。犯人も。
しかしそれらは、検死の仕事ではない。
死体の状況を確認するのが徳田の仕事だ。




