『感想を書く』ということ 〜3か月後〜
私にとって『初投稿の日』よりも、その10日後──『感想を書けなくなった日』の方が強く印象に残っています。
他の人の作品に感想を書くことに抵抗を感じた日から、今日でちょうど3か月が経ちました。
今は無理せず、自分のペースでゆっくりと感想を書いています。
感想について思うことを書くのは、今回で最後になると思います。
その締めくくりとして、『感想を書く楽しみ』について、少しだけ書かせてください。
ごく当たり前のことですが──
作品を読んで感じたことを、素直に言葉にして感想を書く。
すると、その作品を書いた作者さんから返信コメントをいただけることがあります。
ここで活動している多くの作者さんたちは、現実の生活をこなしながら創作を続けています。
忙しさの中、自分の作品の執筆と並行してお返事を書くのは大変なことです。
それでも、感想をもらえたことが嬉しくて、時間を見つけてお返事を書いてくれる人が殆どです。
中には、優しい内容の返信で泣かせにくる作者さんもいれば、面白い内容の返信でさらに笑わせてくれる作者さんもいます。
感想を大事にする作者さん。
その返信を大事にする作者さん。
そんな方々はきっと──
感想をもらえなかった時の寂しさを、よく知っているから。
始めたばかりの頃に感じた、あの"感想をもらえた喜び"を覚えているから。
活動を始めてたった3か月の私が言うのも変ですが、そんな気がします。
感想欄に載るそのやりとりは他の人にも見える形になります。
けれどそれは、不特定多数に向けた言葉ではなく──
「感想を書いてくれた、あなただけ」に宛てた言葉です。間違いありません。
そのやりとり──“心のキャッチボール”こそ、本当に素晴らしくて尊いもの。
作品を読むだけでは得られない、温かな感動を私は何度も受け取りました。
感想を書くということ。
それは、感動や共感を与えてくれた作者と読者が、心で繋がるということ。
感想を書くということ。
それは、気持ちを載せた文章が相手に届いた瞬間から始まる、小さな物語の“プロローグ”。
これが、この3か月で見つけた私の答えです。
私は感想を書くのが苦手です。
思い付かなくて申し訳なく思いながら、評価を押してホームに戻ることもあります。
でも感じたことがあれば──
やっぱり書きたいと思うんです。
もしあなたが誰かの作品を読んで、胸が少しでも温かくなったなら。
ほんの一行でも構いません。
あなたも、感想を書いてみませんか?
3か月前、感想が書けなくなった私に、大勢の人が温かい感想やメッセージを送ってくれました。
その私が、今こうして"感想を書く楽しみ"を語れるようになりました。
あのときのお礼も込めて──本当に、ありがとうございました。




