再会
初心者なので暖かい目で見守って下さい!
「本当に良いのか?」
校長がアイラに訊ねる。
「はい。ずっと、私の夢でしたので」
アイラが真っ直ぐに校長を見つめ、答える。
校長はふっと息を吐き、豪快に笑う。
「そうか。そこまで言うのなら、止めることは出来ないな」
校長が卒業証書に判を押す。
「では、今日を以てアイラは、初等学院を卒業とする!」
校長がアイラの肩を叩く。
「卒業、おめでとう。また会える日を楽しみにしているよ」
校長が笑うのにつられ、アイラも微笑む。
「今まで、ありがとうございました」
そう言って、アイラは校長室を後にする。
今日、アイラは初等学院を卒業した。
「ようやく、私も冒険者になれるんだ!」
アイラは、夢へと向かって歩き始めた。
3年後──
「あーーーっ!もうこんな時間!」
アイラは、冒険者をしながら、研究に明け暮れていた。
(もっと時間が欲しい…)
外に出る。昼は日差しが強く暑い。
スマホを見る。未だにダンジョンの攻略は進んでいないようだ。
ビルの照り返しが眩しい。冒険者が珍しく近くにいる。
(相変わらず、変な世界だこと)
周りを見渡す。
ビルが建っている。建物が浮いている。魔法が溢れかえっている。ネオンの明かりがある。スマホや電光掲示板がある。
前の世界では両立出来ない物が、この世界では成り立っている。
(面白いけど)
久しぶりに装備をきちんと揃え、冒険者ギルドに向かう。
「おい、お前。警報鳴るぞ。俺達が特訓してやる。」
「な…何なんですか?あなた達。話しかけないで下さい」
そんなやり取りが聞こえてきた。
(まあ、私には関係無いし)
警報が鳴った。フラグ速攻回収。
(チッ…ミスった)
マンホールの危険度探知に引っかかった。
アイラに反応したマンホールは、赤色に光っている。
危険度は色によって別れていて、青、緑、黄色、橙、赤という風になっている。
橙色は冒険者なら国防戦力とされて重宝されるが、赤は力が強すぎるため、捕まえられる。反逆されると困るからだ。
すぐに警察がやってきて、私の色を確認する。
「警報が鳴ったと通報を受け、やってきた!お前の色は何色だ!」
アイラは力をセーブし、マンホールに乗った。
緑、セーフ。
「誤作動では?私の色は緑ですよ」
警察は引き上げていった。
アイラは大きなため息をつく。
(やばかったな)
また歩き出す。
(あ、そうだ。さっきの奴らのとこ行ってみよ。胡散臭かったけど)
Uターンしてさっきの奴らの所まで向かう。
案の定、まだいた。
冒険者に話かけていた奴は凹んでいるようだった。
思い切って話かけてみた。
「ねえ。 君たち、ちょっといい?」
ちょっと睨まれた。明らかに拗ねている。
アイラは小声で話す。
「さっき話してた特訓、してくれない?赤になっちゃって」
何だか驚いた表情をしている。よく見るとどこかで見たことがある。
「……お前、アイラか?」
まだ名前を教えていないのに、いきなり言われ、びっくりしてしまった。
「何で私の名前知ってるの?」
アイラが問い返すと、そいつは少しがっくりとした。
「俺、ユウヒだよ。初等学院で一緒だったの、覚えてない?」
アイラは驚き、同時に思い出が蘇る。
「覚えてるよ。初等学院の冒険者実技でコテンパンにしてくれたのをね!」
アイラは初等学院時代に一人だけ負けた奴がいる。
それがユウヒだ。
「今、ユウスケとネネとパーティ組んでんの。で、特訓してほしいんだっけ?」
上から目線な話し方に少々イラッと来たが、気にせず話を進める。
「そう。赤になったから。さっき他の冒険者に言ってたでしょ?警報鳴るぞ、特訓してやるって。だから、話しかけたの」
話している間に、ユウスケとネネがやって来た。
3人とも、初等学院時代の同級生で、初等学院を卒業してすぐに冒険者になったはずだ。
この国では5歳で初等学院に入り、10歳で卒業出来る。
初等学院は義務教育のため、絶対に通わなければならない。
冒険者は初等学院を卒業していればなれる。
アイラも、初等学院を卒業し、すぐに冒険者になった。
「あれ、アイラじゃん。久しぶりだね」
ユウスケが話しかけてきた。
「アイラ、久しぶり。元気だった?」
ネネも相変わらず元気そうだ。
ユウヒがアイラの事を話していく。
「ま、そーゆーわけ」
「なるほどな」
「私達に特訓してほしいって事ね」
みんなこっちを見る。
「いいよ。やってやる。その代わり、大変だからな」
ユウヒがニヤッと笑う。
「望むところよ」
アイラも笑う。
こうして、アイラは3人に特訓して貰うことになった。
初投稿…!
不定期掲載します。